高校2年生の岡 夕奈は、恋愛経験ゼロの地味で目立たない普通の女子高生…だが、実は少女マンガ誌『少女ニコラ』にて、タピ岡というペンネームで連載を持つプロのマンガ家でもあった。学校と連載の両立は難しく、締切に追われ修羅場を迎える夕奈に、担当編集はアシスタントの起用を提案する。試しにお願いしてみたら、家にやってきたのはどうみてもカタギじゃない男で――!?ところが、花村と名乗るヤクザのような風貌をしたその男が開口一番発したのは、「ファンです サインください!」なんと花村は少女マンガ家志望というだけでなく、タピ岡の大ファンだった。見た目とのギャップに戸惑いながらも、一緒に作業をする中でタピ岡は、花村の純粋さとひたむきさに心を許していく。トラブルに見舞われながらも、花村の助けもあり、ついに原稿が完成!花村の助力なしでは決して乗り越えることができなかった修羅場が明け、夕奈は正式に花村をアシスタントに雇うことを決意する。すると、「俺と“親子の盃”を交わしてくれるという事ですね!?」興奮する花村と指切りで契りを交わした夕奈のもとに、花村を迎えにやってきたのは黒塗りのハイヤー…そして車内から出てきた悪人顔の男が夕奈に告げる。「あの方は花村組組長のご子息だからな ちょっとでも変な事したら…」花村組の跡取り息子を雇ってしまった、タピ岡(本名:岡 夕奈)の波乱のマンガ家人生と恋路がスタート…!?(担当より)現役女子高生マンガ家のタピ岡先生と、暴力団・花村組の跡取り息子の花村さん。年齢も立場も生い立ちも、何もかもがチグハグな二人を結びつけたのは“少女マンガ”でした。本当なら出会うことがなかった二人…もしかしたら、道ですれ違うことはあったかもしれないけど、普通ならばそこで物語は終わっているはず、いや、始まりもしなかったであろう二人が、たった1つのきっかけで仲を深めていく…。そんな都合の良い話あるわけがない、と思う方もいるかもしれませんが、そんな都合の良い話のことを人は“運命”と呼ぶのではないでしょうか。そう、これは運命と恋と笑いの物語です!一流の少女マンガ家になるという、険しい道をいくタピ岡先生と花村さんがいきつく関係は、ともに切磋琢磨する戦友? それともそれ以上の何か――…?二人が迎える恋と笑いにあふれた修羅場を、是非とも最後までお楽しみください!
広域指定暴力団「花村組」の跡取り息子である花村虎之助をアシスタントとして雇った夕奈。プロの少女マンガ家とヤクザの跡取り息子――あまりに住む世界が違う二人だったが、ともに修羅場を乗り越える中で徐々に絆を深め、夕奈も愚直に少女マンガ家を目指す花村さんに少しずつ惹かれていく。ところが、「跡形もなく始末しろ」電話越しに、そんな不穏な指示をおくる花村さんを目撃し、夕奈は改めて花村さんとの埋められない距離を感じてしまう。消沈する夕奈だったが、その背後には謎の男の魔の手が忍び寄って…。「動いたら殺す」なんと夕奈は、その男に脅され拉致されてしまう――!拉致された先、外された目隠しの先に立っていたのはどう見ても堅気じゃない長身の男で……、「貴様にはまずやってもらうことがある。虎之助を呼び出せ」なんと男の狙いは、花村さんだった。なんとか花村さんを危険に晒さないようにねばる夕奈に危険がせまったその瞬間、「お待たせしました タピ岡先生」ついに花村さんが現れる。ところが事態は思いがけない展開に転がっていき――!?(担当より)あらすじをみて、「本当にこれは少女マンガなのか?」と思った方もいるかもしれませんが、正真正銘少女マンガです!2巻は、タピ岡の絶対絶命の危機から始まりますが、最終的には花村さんがいろいろな意味で危機に陥ります。ところで皆さんは、自分が恋におちる瞬間を自覚したり、あるいは誰かが恋におちた瞬間を目撃したこがあるでしょうか?恋におちる、とはよく言ったもので、その瞬間はそれこそドッキリで落とし穴にはまってしまう時のように、さりげなく、そして劇的に訪れるものだと思います。うっかりすると見逃しかねないその貴重な瞬間が、2巻目にはいっぱい詰まっております。さらに、タピ岡と花村さんにとって非常に重要な新キャラも登場しますので、楽しんで頂ければ幸いです。
人気漫画家で夕奈の母親でもある、雪月ノエル先生の手違い(?)によって、ホテルで一晩を共にした夕奈と花村さん。その日は、夕奈が花村さんとの関係について深く思い悩むきっかけにもなってしまう――。そんな時、夕奈の友人の一人、のこに好きな人ができたことがわかる。ところがその相手が、見た目は大人、実際は中学生の黒柳光だと判明!?恋した相手が中学生男子だと、のこに伝えられないまま、花村さんも一緒に4人でWデートをすることになった夕奈はその事実がバレないかやきもきするが、のこは歳の差という障害を知っても前向きに光との関係を築いていく。その様子に勇気をもらった夕奈もまた、花村さんとの関係を深めるために一歩踏み出そうとするが、その時に一本の電話が――。伝えられたのは、担当編集の交代だった。新たに担当編集になったのは、会社内でも「新人潰し」の異名をもつ、多賀という男性。実績もある多賀が夕奈に告げたのは、連載中の作品『来い恋』を畳んで、新作を作るという提案だった――。(担当より)乗り越えるべき壁があると恋は燃え上がる、と言いますが、それは何も恋に限ったことではないかもしれません。第3巻では各々の登場人物がそれぞれの壁にぶつかります。光とのこの恋模様も気になりますが、タピ岡先生こと夕奈には多賀という最大の壁が現れます。いきなり連載打ち切りの窮地に追い詰められたタピ岡を救うのは花村さんのカチコミュ力…! と思いきや花村さんと多賀は既に面識があり、事態は思わぬ方向にいってしまって…?高校生ながら恋と仕事の両方で試練がおとずれてしまったタピ岡先生の運命やいかに――!? 様々な「成長」と「変化」が詰まった第3巻、お楽しみください!
広域指定暴力団「花村組」の跡取り息子・花村さんをアシスタントとして雇った夕奈は、新しい担当編集・多賀から連載作品『来い恋』の打ち切りを告げられる。打ち切りを回避するために多賀がだした条件は、読者アンケートの人気投票で3位以内に入ること。しかし、結果は惜しくも4位……。打ち切りを受け入れ、消沈する夕奈だったが、「表紙と巻頭カラー掲載が決まりました」多賀が告げたのは連載継続の知らせだった。打ち切りを回避し喜びに溢れる夕奈は、打ち合わせの予定がある花村さんと多賀を残し、先に帰路につくことに。その途中で『来い恋』の大ファンの女性、藤野紅羽と出会う。自分の作品のファンとの交流で、より一層、漫画への努力を誓う夕奈だったが、そんな時花村さんから一度自分の実家にきて父親にあって欲しいと頼まれる。そして花村さんの実家に赴いた夕奈が、花村さんの実父から告げられたのは、花村さんが半年以内に漫画賞で賞金を獲得できなければ漫画家を諦めて家業を継いでもらうこと――そして、同時に縁談も進めるという衝撃の事実だった――! さらにその縁談相手が、『来い恋』の大ファンである藤野紅羽だと判明して――!?(担当より)障害が多いほど、恋は燃え上がると言いますが、夕奈にふりかかったのは連載打ち切りの危機! そして間一髪その危機を脱した矢先に、今度は花村さんが漫画賞で結果を残さないと漫画家の夢を断たれる事態に陥ってしまいます。さらにさらに、花村さんには縁談の話もでてきてしまい、ついに最凶の恋敵が登場します。障害が多いほど燃え上がるのは、恋だけではありません。そう、漫画の面白さも燃え上がる――!コミックスを買った人しかみられない特典イラストもついておりますので、障害てんこ盛りの第4巻、絶対にお見逃しなく!
花村さんと悠真、そして花村さんの許嫁候補の紅羽と一緒に、遊園地に行った夕奈。そこで当初は縁談に後ろ向きだった紅羽が、花村さんと急接近!?その結果、花村さんが漫画で賞をとらないと、二人の縁談が進んでしまうことになる。さらに、受賞のチャンスは一回きりだと発覚し、追い詰められる花村さんと夕奈! かつてない修羅場の先に、二人が辿り着いた結末とは……。少女マンガ家×ヤクザの跡取り息子の物語、堂々完結!(担当より)これまで『花と修羅場』をご覧いただき、ありがとうございました。凸凹の二人の物語もついに完結です。超えるべきハードルがある方が恋は盛り上がるそうですが、この巻では二人に幾つもの困難が降り掛かります。つまり盛り上がらないはずがない……! その修羅場を超えた先に素敵な未来が待っている……そんな予感を確信に変えてくれる、描き下ろしエピソードも収録しております!そして物語を通して成長を遂げたのは、花村さんと夕奈の二人だけではありません。悠真、そして紅羽の変化にも注目して頂きたい、素敵な一冊となりました。二人の修羅場の結末を、ぜひご堪能ください!単行本版特典として巻末に描き下ろし漫画「Extra Episode」を収録!