あらすじ留年には理由がある。人間生活がヘタで引きこもりとなった殊。病気で登校できなかった詩季。仕事に打ち込んでいた巴。そしていま、フツウの1年生・楓にもその理由が生まれようとしている…?相変わらず人間へたくそな殊の学校生活はまだまだハプニングだらけ。留年生たちの日常、完結の第3巻です。
留年……嫌な響きですね。この歳になっても時折赤点の夢を見る私ですが、そんな私の背筋が凍る「留年」を四コマ漫画でコメディにしたこの作品。一周回ってやっぱり、ちょっと切ない思いが蘇りました。 たった1ヶ月で学校に行けなくなった殊(こと)、体が弱くてようやく通える様になった詩季、躊躇なく授業をバックれ続けた巴。三人の留年生は同じクラスにされる。 1巻は主に殊に焦点が当てられます。彼女は自分の事が上手く出来ない。彼女をいかに学校に来させ、テストの点を取らせるか……優しい詩季がフォローし、巴がせっつくものの、超ネガティブな殊。彼女達に巴の後輩・楓が加わる辛口コメディは、笑いは強烈、暫しハラハラ。 殊のダメっぷりは、きらら系で登場させていいのか疑わしいくらい。彼女の負のスパイラル、思い当たる人もいるかもしれません。仲間がキチンと受け止めてくれ、彼女の成長を見守りたくなる一方、かなり不安も……。 こんなに続きが気になる四コマ漫画も、久しぶりだと感じました。