あらすじ神が創造した世界、[15日の日曜日]。ここは15歳以下の自殺者だけに与えられた、最後の教会。いじめ、窃盗、売春、薬物取引……。神に選ばれし12子徒が自殺者を現世に戻すべく、闇の中に輝く光を探す。自殺者を救済する夜羽の黙示録、完結。単行本版では、雑誌掲載時と同様に一部ページをカラーぺージで収録!
様々な理由で自殺をした15歳以下の子どもを、無条件で(たぶん)現世に生き返らせるという使命を持つ12子徒。その中心にいる預言者・夜羽(ヨハネ)。 この物語の主人公は自殺した子どもではなく、12子徒だろうか、もしくは夜羽か。 そして12子徒たちにも規律があり、例えば ・現世で犯した罪を、子どもを救済することで清める ・罪をすべて清めた子徒は現世に戻らなければならない ・救った人間がもう一度自殺をしてしまったら、関わった子徒は15日の日曜日から追放される。 など。 預言者は神の言葉を聞くことができるが、15日の日曜日にとどまっていなければいけない存在なので、何があっても現世に戻るチャンスはないということ。 若い命を救うということだけ見れば善い行いのように思えるけど、自殺にもいろんな事情があるだろうし一口で正義とは言い切れない。この15日の日曜日の存在意義みたいなものもこれから見えてくるんだろうと思います。