「地獄の門が開かれようとしている!」 ローマ教皇庁の彫像の間で、最高位退魔師マレッリの死体が発見された。この異常事態を受け、教皇庁は現役最強の退魔師ジョン・ブレナンの召喚を決める。厳格な戒律から逃れるように各国を回っていたジョンだが、コロンビアで悪魔に憑かれた少女の悪魔祓いをしていたところへ、恩師であるベルトーネ枢機卿からのメッセージが届く。そこにはジョンをローマに呼び戻す召喚状と、カトリック教会の腐敗を暴露した恩師の遺言が入っていた。「マレッリは、教皇庁が真っ先に相談したい退魔師だったはずだ。彼が死んだのは不幸な事故ではなく、意図的なものだ」 最初は半信半疑だったジョンだが、夢に、現実に、繰り返し現れる悪魔の警告と、マレッリ死亡の事件を受けて、とうとうローマ教皇庁へと帰還する。旧友であるジョルジョ枢機卿の手引きで教皇庁の最奥に向かったジョンは、そこで教会が隠蔽してきた最高機密を目の当たりにする……! 悪魔祓いの旅をする退魔師ジョン・ブレナンの周囲に巻き起こる異変は、カトリック教会全体を巻き込んだ戦いへ! 悪魔VSエクソシストの熾烈な戦いを描いた現代怪奇ファンタジー第1話!
悪魔に憑依されたのは、他でもないローマ法王その人だった! 旧友であるジョルジョ枢機卿の手引きで教皇庁の最奥に向かったジョンは、そこで教会が隠蔽してきた最高機密―― 悪魔に憑かれた法王の姿を目の当たりにする。「悪魔祓いの初歩は何か知ってるか、ジョン? 悪魔と話すな、だ!」 法王に取り憑いた悪魔は、打つ手のないジョンをあざ笑う。「最高位退魔師マレッリが真っ先に暗殺されたのは、有事にカトリック教会がまず最初に悪魔祓いを依頼する人物だからだ」 生き残った中で最強の退魔師ジョン・ブレナンは悪魔の企みを看破するが、無法者のジョンを信頼しない次期法王候補のバラグール枢機卿は、ジョンの静止を振り切って古参の老退魔師に悪魔祓いを依頼する。「彼は85だぞ。経歴は優秀かもしれないが、彼はささいな事件にしか対処してこなかった。サタンに対処できるわけがない!」 現場からはずされたジョンは、バチカン機密文書から情報を得ようと動き出す…… 悪魔VSエクソシストの熾烈な戦いを描いた現代怪奇ファンタジー第2話!
ローマ法王が悪魔に憑かれたことでヴァチカンは激震に揺れていた。退魔師ジョン・ブレナンの制止を振り切って教会は老退魔師に悪魔祓いを依頼するが、教皇に取り憑いた悪魔に返り討ちにあい、老退魔師たちが殺されて失敗に終わる。悪魔の真の名を聞き出さねば対抗できないと考えたジョンは、再び悪魔との対話に挑むが、狡猾な悪魔は次々と姿を変えてジョンを欺く。「悪魔は強大で老獪だ。穢れなき魂で挑まねばならん。ジョルジョ、君に懺悔を聞いてもらいたい」 真の敵と対峙するためにも、ジョンは自分の過去の記憶と向かい合うことを決意する。「ある日リチャードは告白したいと言った……だが私は彼の話を聞こうとはしなかったんだ」 親友リチャードの死の真相が語られ、ローマは悪魔の手に落ち、一方でバラグール枢機卿は虎視眈々と次期教皇の座を狙って動き出す…… 最後にヴァチカンに立っているのはいったい誰か。悪魔VSエクソシストの熾烈な戦いを描いた現代怪奇ファンタジー第3話!
カトリック教会最強の退魔師ジョン・ブレナンは、法王自身に取り憑いた悪魔を祓うべく、ローマへと召喚された。しかしジョンは、法王の悪魔憑きが氷山の一角に過ぎないことを見抜く。「本当の名を言え!」 安易に悪魔払いの儀式に挑んだために多くの退魔師が返り討ちにあっていたなか、ジョンはあえて儀式を急がず、悪魔との対話を続けていた。「法王に取り憑いたお前は、ただの二次感染だ。本当に祓うべき相手は他にいる」 バチカン秘密文書館の資料を調べて、真に祓うべき霊を見つけ出したジョンは、聖アポリナーレ修道院へと急ぐ。一方、着々と次期法王の座へ駒を進めるバラグール枢機卿を止めるべく、コンクラーベに乱入したジョルジョ大司教は、バラグールの背任行為を暴いてゆく。心身ともに傷を追った退魔師ジョン・ブレナンは、戦いの末にどこへ向かうのか…… 悪魔VSエクソシストの熾烈な戦いを描いた現代怪奇ファンタジー、衝撃の最終話!