あらすじ

リリカル少女漫画家・山名沢湖が描く超暴走アイドルコメディがついに最終巻!大好きなアイドルユニット「キャラ☆エン」に会いたかっただけなのに、なぜか地方アイドル「つぶらら」としてデビューし、「キャラ☆エン」の裏番組に出演。そしていつの間にか全国へと進出!?そんな矢先、「つぶらら」があっさり解散し、日常生活に戻ったつぶらだったが…。そこにはとてつもないドラマが待ち受けていた!
つぶらら 1

とある地方の高校一年生・鈴置つぶら。新しいクラスの空気を読みきれず、微妙に会話もぎこちない。その様子をクラスメートたちはクールなキャラだと勘違い!そんな彼女の唯一の楽しみとは!?山名沢湖が挑戦する新境地!?驚異のボンクラ女子高生コメディ!

つぶらら 2

1巻よりもさらにスピードを増して暴走中!!アイドルグループ『キャラ☆エン』に会いたい!そんな純粋な気持ちだけを持ち続けていたのに、なぜか違う方向、違う展開へと物語が進んでしまう。新キャラの登場でさらに予想もできない展開に!?

つぶらら 3

地元アイドル・辻村つららとアイドルユニット「つぶらら」を結成することになった鈴置つぶら。高校野球の地方大会取材が主な仕事だが、その流れでCDデビューまでしてしまうことに!?ただただアイドルグループ「キャラメル☆エンジェル」が好きというだけで、ただただ彼女達が出ているテレビ番組が見たいというだけで、何故か予想のつかない事態に見舞われるつぶらは果たして全国にたどり着いてしまうのか!?超暴走ハイスピードガールズコメディ第3巻!!

つぶらら 4

リリカル少女漫画家・山名沢湖が描く超暴走アイドルコメディがついに最終巻!大好きなアイドルユニット「キャラ☆エン」に会いたかっただけなのに、なぜか地方アイドル「つぶらら」としてデビューし、「キャラ☆エン」の裏番組に出演。そしていつの間にか全国へと進出!?そんな矢先、「つぶらら」があっさり解散し、日常生活に戻ったつぶらだったが…。そこにはとてつもないドラマが待ち受けていた!

つぶらら

ゆっくりとした女の子の成長物語

つぶらら 山名沢湖
名無し

本当にいまさらですが「あまちゃん」にハマっております。150話を二週間で見たせいで、どうやら現実と「あまちゃん」を混同しはじめているしく、気を抜くと北三陸鉄道に乗って天野アキちゃんに会いに行こうと計画していたりする、人間的にヤバイ状況。目を閉じれば、そこはもうリアス式海岸……といった次第。  「あまちゃん」は、ただの女子高生だった天野アキがネットの動画をきっかけにじんわりと人気になるのが面白かったのですが、同じように地元アイドルを主人公にした漫画があります。山名沢湖さんの『つぶらら』という作品です。  『つぶらら』の主人公、鈴置つぶらは女子高生。ちょっと大きな体に無表情な顔立ちで、周囲からはクールビューティーとして遠巻きに扱われています。ただその実態は、コミュニケーションをとるのが下手で、キャラメル☆エンジェルというアイドルが好きな、天然な女の子。つぶらの行動原則は全てキャラメル☆エンジェルに支配されてします。キャラメル☆エンジェルを見るために学校をさぼり、バイトをし、応援団長に立候補する。ただそれだけなのに、少しずつ、少しずつ、つぶらの日常は変化していきます。  応援団長として過剰に頑張ってしまったつぶらは、なんと地元TVの女子高生アイドルに抜擢されてしまうのです。相方の辻村つららは真剣にアイドルになることを目指している女の子。対してつぶらはアイドルに憧れるファンの女の子。この二人のデュオ「つぶらら」が地元で少しずつ少しずつ浸透していくのです。  『つぶらら』のキーワードはこの“少しずつ”だと思います。大きな飛躍ももちろんあるのですが、そこに至るみんなにつぶらが受け入れられていく道筋がじっくりと描かれているのです。キャラメル☆エンジェルしか考えていなかったつぶらも、本当に少しずつ変わっていきます。自分と真逆の性格のつららにも影響されて、自分が楽しいと思うこと、やりたいと思うことはなんだろうかと考えていきます。  アイドルになりたいと願っていたつららとは、途中で道が違ってしまいますが、つぶら自分なりの何かを見つけることができます。このゆっくりとした女の子の成長物語は、読後、とてもやさしい気持ちにさせてくれるのです。それは、「あまちゃん」を見た後の気持ちととても良く似ています。