あらすじ

魔物のはびこる夜の森に、死にたがりやの少女が一人。額には「332」の焼き印、手足には外れることのない鎖。なにかを望むことなんて、とうに忘れてしまったけれど。空っぽの心で、それでも少女は希う。「あたしを食べてよ、夜の王様」
ミミズクと夜の王 1巻
魔物のはびこる夜の森に、死にたがりやの少女が一人。額には「332」の焼き印、手足には外れることのない鎖。なにかを望むことなんて、とうに忘れてしまったけれど。空っぽの心で、それでも少女は希う。「あたしを食べてよ、夜の王様」
ミミズクと夜の王 2巻
あたしを食べてよ、夜の王様。――幾度も紡ぎ、拒絶された願い。けれど、此処にいることを赦されているだけで。それだけで、息がつまるほど幸せだった、のに。「行け。獣を称する娘。お前にはもう、ここにいる理由がない」
ミミズクと夜の王 3巻
《食べて、と啼いた あの夜から。ずっとあなたを望んでいる》凍えない夜も、飢えない朝も、やさしい掌も。すべての幸福が此処にあると、そう思うのに。心が、寂しがって疼くから。失くしてしまった記憶のなかに、美しい“誰か”を探している。◆巻末に【紅玉いづき書き下ろし掌編】を収録!◆
ミミズクと夜の王 4巻
【魔物と少女の幻想譚、堂々完結!!】痛み、慟哭、死の匂い。蘇った記憶は、決して幸福に満ちたものではなく。けれど、もう一度取り戻す。痛みも苦しみも、すべてを抱いて、あなたのもとへ駆けてゆく。あたしは戦う。あなたを取り戻す、そのために戦う。
青春離婚

青春離婚

高校生活最初の春、まったくの赤の他人だった“佐古野”郁美と“佐古野”灯馬。同じ名字で同じクラス、それだけの偶然だったはずが、気づけばクラス中から「夫婦」と呼ばれるようになり――。それは、夫婦という関係性に恋をしたふたりの、二年と少しの、青春の日々。星海社ウェブサイト『最前線』で、「いい夫婦の日」に原作小説と同時に公開された“気鋭のWeb漫画家”HEROによるコミカライズ版、待望の単行本化。
サエズリ図書館のワルツさん

サエズリ図書館のワルツさん

<ピリオド>と呼ばれる事実上の第三次大戦から数十年。本は博物館に収められ、ケース越しでしか見られないような貴重な文化財になっていた。そんな時代に、本を愛し本を求める人々が集う場所があった。<特別探索司書>のワルツさんが代表を務める、さえずり町のサエズリ図書館。紙とインクと糊の匂いに満ちた楽園へ、ようこそ。――『ミミズクと夜の王』の紅玉いづきが描いた原作小説を、『ブルーバードブルー』の楠田夏子がコミカライズ!
狼とリボルバー

狼とリボルバー

警察官として村を守るオトギは、ある日人狼――ヒトの顔を奪いヒトに成りすます化物――に襲われる。絶体絶命の彼女を救ったのは、ルークと名乗るもう1匹の人狼だった。この獣、果たして敵か味方か……?愛を欺くダークファンタジー、開幕!