あらすじ

謎の男“ヨハンセン”の指令を受け、“犬”としてミッションに挑む桐三五(きり・さんご)。“日米双方の要人同士の会談”を記録した機密文書を探し出し、ソビエトのスパイから守り抜け!!“光クラブ事件”の山崎晃嗣(やまざき・あきつぐ)や、後の三島由紀夫(みしま・ゆきお)も登場!戦後間もない日本を舞台に描く、ハードボイルドスパイ活劇!!
ヤミの乱破(1)

戦後間もない日本を舞台に描く、ハードボイルドスパイ活劇!!――昭和22年、戦争はまだ終わっていなかった!太平洋戦争時、“東部三十三部隊=陸軍中野中学校”に所属し、敏腕工作員として活躍した桐三五(きり・さんご)。敗戦により主を失った三五は魂が抜けたようにただ生きていたが……。

ヤミの乱破(2)

謎の男“ヨハンセン”の指令を受け、“犬”としてミッションに挑む桐三五(きり・さんご)。“日米双方の要人同士の会談”を記録した機密文書を探し出し、ソビエトのスパイから守り抜け!!“光クラブ事件”の山崎晃嗣(やまざき・あきつぐ)や、後の三島由紀夫(みしま・ゆきお)も登場!戦後間もない日本を舞台に描く、ハードボイルドスパイ活劇!!

ヤミの乱破(3)

陸軍中野学校出身の元凄腕工作員・桐三五(きり・さんご)。大日本帝国という主人を失い、あてもなく彷徨っていた桐は、ヨハンセンという新しい主人を得る。戦後間もない日本を舞台に、再び「犬」として工作活動に身を投じ、ソビエトに洗脳・改造された赤化戦士たちと死闘を繰り広げるのであった。戦後日本の歴史の闇、そして裏の闘いを描く細野不二彦氏の傑作スパイ活劇!

ヤミの乱破(4)

スガモプリズンに潜入した桐三五(きり・さんご)。その目的は戦犯容疑者・温井(ぬくい)を見張ること。GHQからの情報によるとその温井は、温井本人ではない可能性があるという。さらに温井はA級戦犯容疑者と接触を図り、赤化戦士として工作を企ているとの疑いが持たれていた。事の真相を確かめるべく、あえて温井をA級戦犯容疑者・東条英機(とうじょう・ひでき)の世話係に任命する桐。この賭けは吉と出るか、凶と出るか!