北斗の母・万里子は未婚の母だ。北斗がまだお腹にいた頃、籍を入れる前に父親が事故で他界して以来、万里子はホステスをしながら北斗を育ててきた。しかし万里子は炊事・掃除・洗濯まるでダメダメ女。北斗がいなければ生存すら危うい。北斗は小学六年生ながら炊事・洗濯と家事をこなし、懸命に働く万里子を陰ながら支え続けていた。そんな北斗の夢は公立一本でトップを爆走し、国立医学部に入り、医者になって万里子にでっかい家を買ってやることだった。万里子は俺が守る! ある日、ずっと疎遠だった死んだ父親の父、つまり北斗の祖父が訪ねてくる。万里子と父親の結婚に大反対だった祖父からの驚きの提案に、北斗と万里子の心は大きく揺れ動く…。伊藤ゆみ先生がお贈りする、北斗と万里子の愛あふれるドタバタ感動ストーリー、第1巻(全5巻)!!
父親が死んでからずっと万里子はひとりで北斗を育ててきた。大河内雷造に投げかけられた言葉が北斗の心を揺さぶり続けていた。『幸せな結婚を夢見ない女がいると思うか?』。万里子は北斗さえいれば幸せだと言うが、すべてを北斗に捧げてきた万里子は、そんな人生を後悔していないのだろうか? なんで父親の話をしてくれないのだろう? そんなことを考え悶々とすごしていた北斗だったが、万里子の同僚ホステスの子供達が寂しそうに公園で佇むのを発見する。2人を自宅に招いた北斗は偶然、その兄の腕にアザを見つけてしまう。虐待!? もしかして俺の父親もそんなひどい奴だったのでは……。そして北斗の父・昴と万里子の物語が紐解かれる。伊藤ゆみ先生がお贈りする、北斗と万里子の愛あふれるドタバタ感動ストーリー、第2巻(全5巻)!!
昴がこの世を去った。死に目にも会えず、最期の対面も出来なかった万里子に残されたのは、お腹の子供だけだった。昴の父親に言われたあまりにも辛辣な言葉が万里子の心を深くえぐっていた。『昴の未来を壊したのはお前だ』。自分を責める万里子。あずさや同僚ホステスはひとりで子供を産み育てることについて、万里子の未来のため堕胎を考えるよう諭す。しかし万里子は聞く耳を持たない。生まれてくる子供のためにギリギリまで無理をして働く万里子はついに倒れてしまう……。担当医となったあずさは、そこで万里子の心の底を知ることになるのだが……。伊藤ゆみ先生がお贈りする、北斗と万里子の愛あふれるドタバタ感動ストーリー、第3巻(全5巻)!!
昴そっくりな男がカノンの新オーナーに!? 篠原興産の次男でブルー・ナイト・コーポレーションの社長・篠原青夜は、近隣の店を次々と買収し、厳しいノルマを課し、着実に売上を伸ばしていた。飛ぶ鳥を落とす勢いの青夜。次の標的は万里子が勤めるクラブカノンだった。新体制に変わるや否やカノン流の仕事は次々に覆され、ホステス同士の客の奪いあいまで巻き起こっていた。長年イズミを指名してくれていた高田も完全に術中にハマり、新しいホステスのミカに乗り換えてしまった。しかし厳しいノルマを消化するため、あの手この手で客の金を搾り取るミカは、若い高田を着実に追い込んでいた。そして重大な事件が……!? 伊藤ゆみ先生がお贈りする、北斗と万里子の愛あふれるドタバタ感動ストーリー、第4巻(全5巻)!!
事あるごとに青夜に何故かお節介をやいてしまう万里子に対し、北斗はイライラがたまっていた。俺がいれば他に何もいらないと言っていたくせに……あいつが現れてから万里子は何か変だ。そのイライラはちょっとしたことで爆発し、父親のことでからかわれた北斗は同級生にケガを負わしてしまう。被害児童の母に父がいないこと、万里子が未婚の母であることを徹底的に侮辱され、北斗は学校を飛び出していってしまった。追いかける万里子。そして北斗のことを聞きつけた青夜も駆けつける。その2人の姿を見た北斗は自暴自棄になって……。いよいよクライマックス! 万里子と青夜、そして北斗の未来とは? 伊藤ゆみ先生がお贈りする、北斗と万里子の愛あふれるドタバタ感動ストーリー、最終巻(全5巻)!!