あらすじ

俺は他にはなにもいらない。でも同じことを七夏(なのか)に言わせていいのか。俺はもう自分の気持ちを否定しない。だけど、七夏。おまえは俺とはちがう。いつか俺との時間が全部「思い出」になっても構わないから。それが七夏にとってのしあわせになるなら――。吉田基已の傑作ラブストーリー、新装版にて登場!
新装版 恋風 1巻

――今日から再び「お兄ちゃん」です。妹がいることは知っていた、実感はなくただ知っていただけ。2年付きあった彼女と別れ、何となく気分が乗らない、そんな日に妹に出会った。彼女と別れたモヤモヤは、妹に見せた失態で、吹き飛んだ。みんなが俺のことを「お兄ちゃん」という……。妹って何だ。吉田基已の傑作ラブストーリー、新装版にて刊行開始!

新装版 恋風(2)

――10数年ぶりに「お兄ちゃん」です。ある日、妹というヤツが現れて、一緒にこの家に住むという。それまでの退屈で静かで平穏な生活が、日々なくなっていく。かわいいかわいい妹は、俺を楽しくさせ、イライラさせる。兄貴らしくしていれば、そのうち俺は兄貴になれるのだろうか……。吉田基已の傑作ラブストーリー、新装版にて登場!

新装版 恋風(3)

七夏(なのか)が言った――『私、お兄ちゃんが好き』。いったい何を言っているんだ?俺は喜んでいいのか?あいつは俺に「いいお兄ちゃん」を求めているに過ぎないんだ。兄妹で好きとかいうのは、おかしいんじゃないのか?……だめだ、ちがう、俺はなんて汚い。だから、もう、決めたんだ……。吉田基已の傑作ラブストーリー、新装版にて登場!

新装版 恋風(4)

俺は実の妹を異性として見てしまいます。まちがいを犯さないように家を出たけれど、それでも妹が忘れられず……。だけど、これからは心を入れかえて、まっとうな社会生活をおくろうと思います。――俺だって知らなかったんだ、最初は兄妹だなんて……。吉田基已の傑作ラブストーリー、新装版にて登場!

新装版 恋風(5)

俺は他にはなにもいらない。でも同じことを七夏(なのか)に言わせていいのか。俺はもう自分の気持ちを否定しない。だけど、七夏。おまえは俺とはちがう。いつか俺との時間が全部「思い出」になっても構わないから。それが七夏にとってのしあわせになるなら――。吉田基已の傑作ラブストーリー、新装版にて登場!