あらすじ

はっきり自分の考えを言うと、なんでこんなにおどし脅迫が来るのだ!?(第四十九章「絶対個の彼方へ」より)――第二巻で「ゴー宣」はいよいよ「戦記」の様相を呈してくる。宗教団体、論壇、マスメディア、政界、国際問題……小林よしのり物言うところ必ず摩擦がおき、本質があぶりだされる。論理と情念が全開する、狂気のスラプスティック!
ゴーマニズム宣言1

思想・言論界のみならず、日本社会をリードし、動かし続けてきた「ゴーマニズム宣言」。二十世紀最後の十年間はまさに「ゴー宣」の時代だった。直観知の巨人・小林よしのりが放つ全四十八章には、差別、宗教、個と公、国家、戦争……のちに社会現象を巻き起こす様々な主要テーマの萌芽がすでに見てとれる。神話の幕開きを飾る第一巻、待望の電子書籍化!

ゴーマニズム宣言2

はっきり自分の考えを言うと、なんでこんなにおどし脅迫が来るのだ!?(第四十九章「絶対個の彼方へ」より)――第二巻で「ゴー宣」はいよいよ「戦記」の様相を呈してくる。宗教団体、論壇、マスメディア、政界、国際問題……小林よしのり物言うところ必ず摩擦がおき、本質があぶりだされる。論理と情念が全開する、狂気のスラプスティック!

ゴーマニズム宣言3

テーマは“自主規制と闘う”!皇室タブーに触れたとして、連載誌で掲載不可となった「カバ焼きの日」、その顛末のみならずマスコミに“表現の自由”などないことを暴いた「表現の不自由」、表現することの怖れと誇りを問うた「自主規制というファシズム」など、もっとも日本的な悪良識「自主規制」との闘いの始まりを告げる、愛と勇気の第3弾。

ゴーマニズム宣言4

わしはミスを恐れない。ゴーマンだからこそわかる真実がある。わしはミスする天才じゃい!――相次ぐ講義に応えながら部落差別、自主規制、戦争責任、父権といった重要テーマを展開。「権威よ死ね!!」とスタートした「ゴー宣」が、自ら権威となり、カリスマとなることを請け負った記念すべき巻。けんきょな特別描き下ろし告白マンガ入り。

ゴーマニズム宣言5

膠着した時代を突き動かすには五〇万人の知的パワフルな読者が要る!わしは読者とともに時代を変えるのだ!!――マスコミ業界人の無礼を叱り、薬害エイズの真相を暴く。プロの道の何たるかを説き、マスコミの差別語自主規制に決着をつける。ただペンとほとばしり出る情念だけを武器に、読者の声援だけを頼りに、前人未到の闘いを続ける第5巻。

ゴーマニズム宣言6

知識人、ジャーナリズムから吹き荒れるバッシングの嵐の中、著者は精力的に対談に取材にテレビ出演に出かける。まるで「カリスマはどこにいる?」と探しているかのように。そして悟るのだ、もはや自分しかいない、と。真にメジャーを宿命づけられた者だけが、マイナーの嫉妬に耐えて商業主義に勝利する。これが「弱者のための絶対強者」の論理だ!

ゴーマニズム宣言7

わしが描けば現実が動き憎んだ敵はたちまち転落する。現実と物語のこの怒濤よ!ゴー宣思想の原理を「カニニカ」の一言で象徴する「わしの思考の原点」、言論テロの誹謗でスタッフを失った怒りと悲しみ「うわさの残酷」、オウムの坂本弁護士一家事件を推理した「拉致」など名作満載。「新ゴー宣」はここから始まっていた!<死闘編>の幕開き。

ゴーマニズム宣言8

坂本弁護士一家失踪事件を推理した第百二十五章「拉致」(「ゴー宣7」所収)に対してオウム真理教が記事の訂正、謝罪を要求してきた。これをもって著者とオウムの裁判闘争が始まる。オウム弁護士との面談、度重なるオウム本部への勧誘、不審者の影……そんな緊張が続く日々、假谷さん拉致事件、そして地下鉄サリン事件が起こったのだった――。

ゴーマニズム宣言9

地下鉄サリン後、逮捕されたオウム信者が「小林よしのり暗殺計画」を実行に移していたことを自供した。が、なおもオウムの言い分に耳を貸し助長するマスコミがいる。「ゴー宣」の連載誌「SPA!」もその一つだった。そんな雑誌でなぜ連載を続けなければならないんだ!こうして著者は「SPA!」を去る。怒濤の「ゴー宣」、怒濤のまま完結。