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僧侶から戦国大名に成り上がり、下剋上の戦国を体現した「蝮の道三」こと斉藤道三の生涯を、『サラリーマン金太郎』の本宮ひろ志が熱く描く！法蓮房という名で僧としての一生を送るはずだった道三は、己の熱き魂が寺の中だけで留めることができないと知り、出奔する。時は戦国、群雄ひしめくなか、道三は頭角を現すことができるのか？
松波庄五郎として油売りに精を出す、後の戦国武将・斉藤道三の目標は天下統一。いきなり国ひとつもぎとって、それから天下を目指す事を決めた道三は、乗っ取れそうな国を探しに、諸国漫遊の旅に出かける。多数の忍者を抱える伊賀の里に向かった道三は、海千山千の伊賀忍者の棟梁・百地丹波を前にし、道三はとんでもないことを言い始めるが……？
一国一城の主となるべく、諸国を漫遊する商人・松波庄五郎（後の斉藤道三）は、美濃の地に狙いを定める。僧だったころの友人・南陽坊の元に身を寄せ、そこから美濃奪取の算段を練る。美濃守護の兄・土岐頼武と対立する土岐頼芸に取り入った斉藤道三は、虎視眈々とチャンスを待つ。
持ち前の武芸と才覚で、美濃入りしてわずか一年で自分の城を手に入れた西村勘九郎＝後の斉藤道三は、美濃守護の土岐頼芸の信頼を勝ち取る。しかし、着々と勢力をのばす勘九郎に恐れをなした旧臣たちは、勘九郎を亡き者にせんと暗躍をはじめる……。
美濃の要衝・加納城の城代となった長井新九郎規秀＝後の斉藤道三は、美濃の産業に目を付ける。大矢田の美濃紙や関の刀の増産をすすめ、民の心をつかんだ道三は、勢力をよりいっそう伸ばし始める。もはや守護代とも変わらぬ権力をもつ道三を面白く思わない者たちは、美濃の覇権をかけ、最後の戦いを挑む。蝮の道三が、今、美濃を飲み込まんとする！
美濃守・土岐頼芸を追い出し、美濃の国を制した斉藤道三は、息子義龍に家督を譲り、隠居をはじめようとしていた。その時、仇敵であった織田信秀の嫡男・織田信長と娘・帰蝶との縁談話が持ち上がる。信長の才を目の当たりにした道三は、自分の持つ全てを信長に託そうと、美濃に混乱を起こす最後の計略を図る……。僧侶の身の上から成り上がり、一国の大名にまで成り上がった斉藤道三の物語、ここに完結！
