あらすじ静の心の中に居続ける女、夜瑠が綾の前に現れた。過去の恋と決着がなければ綾と静にも未来はない。先の見えない関係、そして静の曖昧な言動……真面目で物分かりのよかった綾はいよいよ痺れを切らしてすべてに体当たりする──アプリから始まった身代わりの恋、クライマックス!
いつも思うんですけど、もう一人のクチコミ書かれている大トロさん、50文字程度でズバリ言い切るスタイル素敵です。 本当にね、タイトルと全然違って、お前ら全然割り切れとらんやないかい!って言いたくなります。全員が自分の恋心と性欲が見事にチグハグで正直歯痒い。でも分かる。 一番歯痒いのはやはり、長年の恋を忘れられない女性教師。別の高校の女生徒と性交渉して相性良さげなのに、昔の片恋を募らせて苦しんでいる。それは相手を現実的に愛する、というよりは、心の中で勝手に反芻して、浸るという執着。で、いざ本人ご登場の時に却って恨みつらみ投げつけるとか……。 こういう人は手強いですよ。女子高生の陰キャ主人公には、荷が重くない? こんなに痛々しい物語だけど、その熱情に浮かされて読み進めると、きちんと未来が見えてくる。それを信じて読み進めていただきたいです。