あらすじ多摩川競艇の記者選抜戦で、ライバル・木原由紀(きはら・ゆき)だけでなくSG常連の三銃士、SG最年少優勝の鮫島(さめじま)と、強豪揃いのレースに挑む速水晶(はやみ・あきら)。ミスター競艇・木原の弔いを意識する三銃士に、晶はレース序盤から攻撃を受けていくが、持ち前のスポーツビジョンで乗り越える。しかし晶は、大混戦の中、最後尾からゴボウ抜きでトップに躍り出た鮫島の天才的センスに圧倒されて……!?
競艇漫画といえば「モンキーターン」が有名だが、この作品も同じく90年代の漫画。同じ競艇漫画であっても、女子が主役ということで視点の違いや受ける印象はやや異なる。主人公・晶は、お嬢様の身でありながら、厳しい競艇界に飛び込むのだものだから、普通にいじめられるわ、女性差別を受けたりする。それでも健気に苦境に耐えながら、プロとして実力を身につけて、人間的にも成長していくというストーリー。主人公・晶は非常に良い子で応援したくなる娘なのだが、いかにも男読者をターゲットしたキャラ設定に陥ってたのは少々残念。やたらとサービスシーンが多くて、必死に努力している状況でもお風呂に入ってはハダカを見せてたので、そこまでしなくても…という気持ちになることも。とはいえ競艇に純粋な興味があれば充分楽しめる漫画である。