あらすじ

第24回 手塚治虫文化賞ノミネート作品。ラブコメであり、サスペンスであり、ミステリかもしれない、文学のような、漫画。神話的に日常を読み解いて記される学級日誌。ブロックを言葉に見立てた言語感覚の訓練。何気ない会話を採集して作られた秘密の詩…。児玉さんと笛田くん、二人きりの文学部活動。
児玉まりあ文学集成 1巻

比喩・記号・語彙―― 文学の構成要素をテーマに孤高の才能が描く、静寂と浮遊感、とびきりのポップ。詩情あふれる台詞と画面、ミステリのような叙述トリック、近いようで遠い存在である文学と漫画が、かつてないほど接近した注目作!

児玉まりあ文学集成 2巻

第24回 手塚治虫文化賞ノミネート作品。ラブコメであり、サスペンスであり、ミステリかもしれない、文学のような、漫画。神話的に日常を読み解いて記される学級日誌。ブロックを言葉に見立てた言語感覚の訓練。何気ない会話を採集して作られた秘密の詩…。児玉さんと笛田くん、二人きりの文学部活動。

児玉まりあ文学集成 3巻

手塚治虫文化賞ノミネートの話題作! 心ときめく新展開の第三集。同級生の飲酒問題を言葉の機械で解決したり、電車の車内放送を文学として分析したり、相変わらずだった児玉さんと笛田くんの関係は終わりを意識したことで新たな局面へ――。文学の構成要素を学ぶ、二人きりの文学部活動。

児玉まりあ文学集成

最初の2ページ、そこで心を掴まれるか否か。

児玉まりあ文学集成 三島芳治
sogor25
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文学部部長にして唯一の部員である児玉さんと、そんな文学部に入部しようと試みる笛田くん、2人の文学部の活動記。文字数の多い会話劇+モノローグが中心で絵の表現は最小限に抑えられており、限りなく文学に近い作品なんだけど、読めば読むほどこれはマンガなんだという印象を強くする。 これは多分最初の2ページで心を掴まれるかどうかっていう作品のように思う。私はがっつり掴まれたし、そこからはほぼ会話劇のみで繰り広げられる現実とも非現実ともつかないこの物語を読むのが楽しくて仕方なくなる。 冒頭から児玉さんの発言の文学的な雰囲気に圧倒されるけど、よく見ると笛田君のモノローグもかなり独特で、それ自体も文学性を感じる独特な印象を感じる。話が進むにつれて徐々に児玉さんに認められているような様子だけど、最初から笛田君は文学部に入部するに足る人物だったように思う。 一応巻数のナンバリングが付されてるけど、個人的にはこれで完結でもいいと思えるような美しい幕引き。というかこれで終わらせてるほうが"文学性"が高い気がする。 ともあれ続きがあるのならばこれまでとはかなり違った児玉さんの表情が見られると思うので、それはそれで楽しみ。 1巻まで読了