あらすじ

邪馬台国の女王・卑弥呼に従う燎宇は、倭国統一を期に大陸へと渡っていく。だが、彼がそこで眼にしたのは、腐敗した役人の横暴に苦しむ民衆の姿だった。憤った燎宇が刀に手を掛けようとすると、そこに名高い三悪党の劉備、関羽、張飛が現れ、役人と兵たちを瞬く間に一刀両断してしまう…。
覇―LORD― 1巻

邪馬台国の女王・卑弥呼に従う燎宇は、倭国統一を期に大陸へと渡っていく。だが、彼がそこで眼にしたのは、腐敗した役人の横暴に苦しむ民衆の姿だった。憤った燎宇が刀に手を掛けようとすると、そこに名高い三悪党の劉備、関羽、張飛が現れ、役人と兵たちを瞬く間に一刀両断してしまう…。

覇―LORD― 2巻

黄巾賊討伐の勅令が下ったことを知った劉備たちは、義勇軍として討伐に加わるため、兵の召集に取りかかる。だが、手元の資金を考えると、集められる兵はわずか30。劉備は、募集の札を見て集まってきた男たちを、独自の方法でふるいにかけていく。劉備が、自らの「兵」に必要とした要件とは…!?

覇―LORD― 3巻

劉備のもとを離れ曹操軍へ向かう関羽の前に、黄巾の首領・張角を捕虜にした呂布が現れた。張角の面白い使い道はないかと問う呂布に対し、関羽は、張角を朝廷に差し出し、黄巾賊の降伏を宣言させるよう提案する。その時、眼下の曹操軍の前に、劉焉から譲り受けた五千の兵を従える劉備の姿が…!?

覇―LORD― 4巻

覇道への自信を揺るがせない劉備に「漢」の未来を見た張角は、腹心・徐東に命じ、直轄の黄巾賊1万をそっくり劉備傘下に譲り渡すことを決定した。そして劉備は、肺の病で余命いくばくもない張角に請われ、自分が漢に渡ってきた本当の理由を語り始める…。

覇―LORD―(5)

劉備と曹操が起こした反乱を手打ちにした董卓は、己の野望を先へと進めるべく、宦官の蹇碵と左豊を匿う。一方、決意新たに洛陽を脱出した劉備と曹操は、それぞれの思惑から黄巾賊首領・張角のもとへ急ぐ。そこへまたひとり、官軍として張角の首を追う豫州の英傑・孫堅も登場し…!?

覇―LORD―(6)

西暦189年4月、後漢第12代皇帝・霊帝が遂に死去。世継ぎ争いの緊張が高まる中、協皇子確立を目論む蹇碩ら宦官に促された曹操は、弁皇子確立を目論む何進を斬るべく、嘘の情報で呼び出すことに成功する。だが、いざ何進を手にかけようとする曹操の前に、劉備と孫堅が現れて…!?

覇―LORD―(7)

自分の想いを趙雲に認めさせるため、その趙雲が愛する男・劉備を超えると宣言した呂布。そんな彼が選んだのは、董卓の義子になるという衝撃の決断だった!一方、呂布という義子を得て「鬼に金棒」の状態となった董卓は、己の覇望を実現するべく、恐ろしい行動に打って出る…。

覇―LORD―(8)

袁紹の呼びかけによる董卓討伐連合軍の結成に対し、洛陽の董卓も臨戦態勢を整え始める。色を使い董卓を籠絡しようと企む貂蝉、その貂蝉との再会を誓う関羽、そして愛する女・趙雲の姿を追い求める呂布。様々な想いを巻き込んで、いよいよ運命の開戦が迫ろうとしていた…。

覇―LORD―(9)

想い人・関羽が宮中に潜入していると聞き、女の幸福と復讐の間で揺れる貂蝉。そんな彼女のもとに王允が現れ、帝の懐剣を託し、民のために董卓を討つよう懇願する。一方、「勅書」という大義名分を楯に、邪魔な孫堅や曹操を葬ろうと画策した袁紹の目論見は完全に失敗し…!?

覇―LORD―(10)

相国・董卓からの使者の首を刎ね、長安警護隊長・馬騰に董卓討伐包囲網を持ちかけた劉備。決断を迫られた馬騰は、劉備という人物を量るべく、その心根を問う。一方、董卓から「伽」の相手を命じられた貂蝉は、関羽への想いを心に秘めながら、董卓の闇と対峙する決意を固めるが…!?

覇―LORD―(11)

超雲を道連れに董卓の捕虜となった常元は、さらなる野望のため、董卓に頭を下げて仕官を願い出る。「倭人」であるゆえに帝に対して微塵の畏れもない、と言い放つ常元の不遜な目つきが気に入った董卓は、登用を決意する。一方、劉備が「倭人」であることを知った孫堅と華侘は…!?

覇―LORD―(12)

父・孫堅を失い、悲嘆に暮れる孫策と孫権。だが残された遺言書には、息子2人と全軍3万を袁術にゆだねるという、更に衝撃的な事実が記されていた。はたして亡き孫堅の真意とは?思わぬ拾いものに俄然勢いづく袁術、言葉の裏に何かを感じ取った曹操、そして劉備は…!?

覇―LORD―(13)

かつて倭国を捨て、大陸へと渡った劉備=燎宇の真意をはかるため、青州の海岸に現れた卑弥呼率いる邪馬台の軍船団。その大船団を前に、劉備は改めて大陸で覇道を極めることを宣言する。一方その頃、年若き献帝がひとかどの人物であると悟った董卓は、献帝にある提案を…!?

覇―LORD―(14)

自らの殺害指令を破り、関羽と張飛を解放してしまった荀或と典韋を許した曹操。もともと曹操は、また劉備と相見えたいという己の本心から、荀或たちが解放することを予期して指令を出していたのだ。一方曹操に敗れ、傷を負って徐州にいる麗甘のもとへ流れてきた劉備の心はすっかり折れていて…。

覇―LORD―(15)

曹操率いる30万の大軍に迫られ、絶対絶命の孫堅軍。だがそこに、袁術軍10万を無理やり引きずり出し、劉備が助太刀に駆けつけた。自分が野で惑う間に、これほどまでの軍を築いたライバル・曹操に感嘆しつつも、新たな覇道への覚悟に意気軒昂の劉備。かくして両雄は再会した…。

覇―LORD―(16)

息子・関平を連れ、長城にいる関平の実父・呂布のもとを訪れた趙雲。思わぬ突然の来訪でかなった初対面に喜ぶ呂布だったが、それは劉備が呂布の力を借りるために打った策だった。一方、一度は撤退した徐州を今度こそ手中にするべく、曹操は抜かりなく国力の増強をはかっていて…(第105話)。

覇―LORD―(17)

井戸に毒を盛って劉備軍の大半を戦闘不能に追い込んだ挙げ句、解毒剤を持つ薬師を名乗り、劉備本人の懐まで侵入した女盗賊・紅蓮。隠し持った刃で一気に劉備を亡き者にしようと目論むが、逆に素早く正体を見抜かれ、刃を突き付けられる。だがそのとき、何者かが現れて…(第112話)。

覇―LORD―(18)

第119話「虫野郎」から第125話「曹操の“兵”」を収録。【あらすじ】飛蝗の大軍の襲来で戦は一旦水入り。各軍は力を整備した後、呂布が鮮卑から州へ進軍。劉備は献帝を戴くことが肝要と気づき長安へ向かうが、その肚を看破した曹操は呂布戦を黒騎兵に任せ、劉備の前に立ち塞がった。州の地は「呂布対黒騎兵」「劉備対曹操」の臨戦状態に。一方で、袁術の参謀となった常元は劉備が留守の徐州へ進軍。同時に、自らの秘密を知る紅蓮の口を封じるために百人の兵を差し向けていた…再び大陸が動乱する。

覇―LORD―(19)

第126話「“点星”の陣」から第132話「“狼”の血」を収録。【あらすじ】曹操の“兵”の強さに、大敗を喫した呂布。そして前進を阻止された劉備。劉備は、関羽だけを、献帝の待つ、長安へと走らせた……そんな最中、袁術の配下に入り込んだ常元の進言で、袁術軍が徐州に進軍、とって返した劉備だが・・・・・・大敗した呂布は、我が子・関平と、その母、趙雲がいる徐州へと落ちのびたが・・・!?一方、故郷に戻り、父と兄の仇について、有力な情報を得た紅蓮も再び“憎悪”の炎を燃やし、馬を走らせる!!

覇―LORD―(20)

第133話「鬼神」から第139話「祭輝の“思い”」を収録【あらすじ】大陸平定のためには帝の力が重要と考えた武将たちは、献帝の身柄確保に急ぐ…結果、関羽が献帝とともに追っ手から逃走する形に。その頃、徐州攻めをする袁術を撤退させた劉備だったが、親の敵である”燎宇”の命を狙う紅蓮が接近。曹操軍・夏侯惇に惨敗を喫した傷心の呂布は我が子・関平と再会…「子に遺せるものは」と考えたことから、同盟関係にあった劉備に叛旗を翻すという決断を下す…感情の嵐が渦巻き、劉備周辺は不穏に…!?

覇―LORD―(21)

献帝を連れて逃げる関羽たちに、化け物巨人・張済が迫る!だが張済によって振り下ろされた斧は、意外な人物に…!?そして父兄の仇である倭人・燎宇が、実は劉備だということに気づいた女盗賊・紅蓮…食ってかかる彼女に対して、穏やかな笑みを浮かべて放った劉備のひと言とは…!?

覇―LORD―(22)

献帝の後見人となった曹操は、自分の意のままに献帝を操り始める。その曹操の首を密かに狙う呂布と陳宮は、常元と組んで偽の情報を曹操に流す。まんまとそれに嵌った曹操は、わずかな兵と共におびき寄せられ、気づけば袋の鼠状態に…呂布が眼前に現れいよいよ絶体絶命かに思われた曹操だったが…そして曹操の操り人形と化し、忸怩たる思いを募らせた献帝がとった驚天動地の行動とは…!?そんな献帝の思いを受けた劉備の決意とは…!?