あらすじ地方の有力者の娘・ゆたかは、優等生を演じる毎日に疲れていた。そんなゆたかの前に現れた転任教師・工藤は、ゆたかの生活に鮮やかな色をつけていく。抑圧された日常からの解放を描いた表題作ほか、人気連載「東京BABYゲーム」の番外編を含む、珠玉の読み切り作品集。
その人がどうやって人を愛するかを本当に描こうとするならば、その人のルーツも描かねばならない。社会での在り方、家族との関係、どのように生まれどのように生きてきたのかまで描かねばならない。 などと、ひうらさとる先生が思っているかどうかは知らないけれど、短い作品の中でも人生を描こうとする気概みたいなものを感じた。 お話自体はすごく短いけれど、恋愛だけじゃない愛の形を見せてくれた。