脚のケガが原因で、バスケからも恋からも逃げるように叔母の住む田舎へやって来た志穂。隣家には足を失くした犬・コロがいた。弱虫で臆病、誰にも必要とされない駄犬コロ。「わたしたち、似た者同士なのかも――」志穂はコロを気に入り、自分で引き取ることに――。無邪気なコロの世話をして過ごすことで、現実から目をそらしていた志穂だったが、やがて小さな自信と希望を感じはじめる…。犬との出会いが人生を変える、感動の2作品を収録。