昔、明代の中国に竹で出来た抱き枕がなければ眠れぬ男児がいた。枕を細工し寵愛ぶっていた彼にも、いよいよ本物の嫁を貰う時が来た。しかし、よもやあの枕があんな事件を起こすとは、その時は思いもしなかったことだろうよ―――東の国の摩訶不思議な小噺をよりあつめた11本の物語を、どうぞ御笑覧あれ。
中国の昔話。話し手のひいお爺さんは、明代から家に伝わる竹製の抱き枕を子供のころから愛用していたという。成長した彼は、ある日兄嫁や妾が水浴をしてるところをのぞき見て悶々としてしまう。侍女に相手にされなかった彼は、考えたあげく侍女に抱き枕を細工させて慰める道具としたのだった。そんな彼も妻をめとることになったのだが、不思議なことに抱き枕が意思を持ったように夫婦の仲を邪魔し始めた・・・。「竹夫人」のほか、中国の様々な民族の不思議な物語集。
中国では、子供を授けてくれる女神の「送子娘娘」に願いを込める民間信仰があるそうです。その送子娘娘が悩んでおりました。貧しい農民の家では女の子が間引きされてしまうことを知り、自分がやっている子供を運ぶ仕事に何の意味があるのか分からなくなりました。そして行動に出るのですが…。表題作「風水譚」のほか5本の作品集です。
超強気で勝気なママが認知症に!?ママは認知症(ボケ)てもお姫様。大変だけどちょっぴり幸せな介護の日々を描くコミック・エッセイ