いじわるな継母と2人の義姉―エリーは、まるでシンデレラのような境遇にうんざりしていた。継母のケータリング会社でパーティーの裏方として自分だけコキ使われ、姉たちはそこで金持ちの伴侶をみつけようとめかしこんでいる。エリーにだって夢はあるが、料理の腕を生かし、自分のレストランをもちたいと話すエリーをハンサムな投資家は冷たく笑った。その血も涙もない彼と、まさか仕事で再会するなんて…!しかも彼はとびきりセクシーな笑顔でアプローチしてきて!?
社長である父の右腕ジェド。彼には用心するよう父に釘を刺されたシェルビーだったが、出会った瞬間ふたりは恋に落ちた。しかし不自然なまでに海外出張の多い彼と会えるのはほんのわずかな時間だけ。生活を変えるつもりのない彼に癇癪を起こしたシェルビーはついに別れを口にする。傷心を抱え、静かな山荘で過ごしていたシェルビーだったが、ある日誘拐されてしまう! 絶望に見舞われたとき、助けに来たのは彼女が見たこともない凛々しいジェドの姿だった。
ロンドンの大学病院で小児科医として働くエリーは、父が倒れたという知らせを受け、故郷アイルランドに帰った。彼女を出迎えたのは、実家の隣人ジェームズ。エリーは昔から彼が苦手だった。慇懃無礼で、周りを見下す態度が気に入らないし、人を挑発するようにいちいち絡んでくるのがたまらない。大嫌いなのに、なぜか無視できないエリー。いつもは冷静な私がこんなに動揺させられるなんて。もしかして彼に惹かれているの!?いいえ、だめ。私には婚約者がいるのよ!
一夜の過ちでできた子供より最悪なのは、あなたを本気で愛してしまったこと――同僚の医師ベネデット・メディチは伯爵の称号までもつイタリア名家出身のプレイボーイ。貧しい家庭で誰からも顧みられず育ったカーチャにとって、人生を楽しむことに長けたゴージャスな彼は生きる世界の違う雲の上の存在でしかなかった。そう、愛する人を失い絶望に打ちひしがれるあの日の彼を見るまでは…。あの夜彼が私を求めたのは手近にいたから。ただそれだけだとわかってはいるのに…。
アンナは別荘の管理人として気ままに暮らしていた。このまま行けば密かな夢もかなえられるはずだ。ところが突然、もち主のドノヴァンが別荘で暮らすことにしたと言う。職を失いたくないアンナは家政婦として雇ってほしいと懇願した。けれど、そもそもドノヴァンの目的はひとりになることだった。彼にはそうするべきつらい理由があった。だからこそ、なぜか心をかき乱すアンナを追い出したかった。ふたりの思惑はどこまでもすれ違い、ついに衝突する日が訪れた!
目覚めると、シェリーは病院のベッドにいた。きわめて魅力的な男性が顔をのぞき込んでいる。事故を起こし、昏睡状態にあったらしい。記憶はすべて失われていた。魅力的な男性ラウールは夫だという。事故前の自分について語られる話を聞けば聞くほど、とてつもない違和感を覚え、不安でたまらなくなった。自分が育児放棄のあげく派手に遊び歩くモデルだったなんて、想像もできない。しかし違和感以上につらかったのは、夫であるはずのラウールから受ける拒絶だった!
お金持ちのお嬢様として気ままに生きてきたミランダ。スキー旅行に出かけたが、吹雪で遭難してしまった。と、目の前に、明かりの灯った山小屋が。なかには超ハンサムで威圧的な男がいた。その男を山小屋の管理人と思いこみ、ミランダはわがままに振るまう。しかし男はあくまでも高圧的な態度をとる。考えてみれば彼女は、この狭い小屋に、見知らぬ男とふたり閉じ込められたも同然なのだ(「富豪の愛人」)。「ダーリンをさがして」も同時収録。
サムは恋人ランサムのプロポーズを待つばかりの幸せな日々を送っていた。ところが、ある事情から破滅の危機に陥った家族を救うため、父親ほども年の差がある資産家と結婚せざるを得なくなる。サムは真実を隠し身を引き裂かれる思いで彼に別れを告げた。6年ののち、夫を亡くして故郷に帰ったサムは、ランサムと衝撃の再会をする。が、彼のまなざしは、サムを“金目当ての売女”と断罪する冷たい憎しみに満ちていた(「口にできない愛」)!「ひと夏だけの夢」も同時収録。
妹の縁で知りあった医師ダニエルと、セックスセラピストのレース。職業も性格もまるで正反対のふたりの相性は最悪だった。ところが、ケガをしたレースの面倒をダニエルがみるはめに。ともに過去の苦い思いから、愛を信じられず不信感をあらわにしながらも離れがたいふたり。孤独な魂が寄り添うように、いつしか愛が芽生えていたのだ。けれど激しい欲望を感じあっていても素直になれず、おずおずと唇を重ねるばかり。が、やがてふたりは鼓動が重なるほど接近し…。
18歳の誕生日、ダニーは令嬢になりすまし、上流社会の夜会に出席した。普段はしがない厩務員の彼女は手の届かない華麗な世界に酔い、名門ハミルトン家の御曹子リードとベッドをともにする。夢のような一夜が明けると、ダニーは我に返り身分を恥じて姿を消した。それから5年。遠く離れた地で厩務員として働いていた彼女は、思いがけずリードと再会する。まるで運命にもてあそばれるかのように、最も残酷な現実を突きつけられ、ダニーは絶望の淵に沈みこむようで…。
出会いはハイスクール。あなたは寡黙な不良少年、でもみんなのリーダーだった。私は歯列矯正器付きのさえない優等生。そんな私たちが偶然の再会を果たした。あなたは今や女性の誰もが憧れる経済界の大物。それに比べて私はお金も仕事も家もない未亡人の、しかも妊婦!ライアン、あなたは哀れみから私を自分の娘の家庭教師に雇ってくれたけど、その慈善行為が私にどんな影響をもたらしたかなんて思いもよらないでしょうね…(「幸せの青い蝶」)。「氷の令嬢」も同時収録。
ぎっくり腰になってしまったばあちゃんの代わりに篠宮家の別荘へ家政婦のバイトにやってきた悠貴。そこで出会ったお嬢様は美人だけどわがまま娘で…!
作家には変わり者が多いと言う。高城比呂も例外では無かった。朝寝、昼寝、夜寝。時々起きては居眠りをする。ついたあだ名は 眠り姫。高校時代、姫と駆け落ちを約束とした王子様は現れず、5年後に作家になった姫は今も眠り続けているのでした…。
翻訳の仕事をしている古都は高校から10年付き合っている彼氏がいる。ケチャップの便の開け方からテレビの電源の入れ方までその彼氏の桐島祐におんぶにだっこの古都であったが、ある日その祐が北海道に転勤する事に。鉄の塊が空を飛ぶ事や年中寒い土地等、理由を付けてはここに残ると言う事に祐はついに呆れてしまい…
お嬢様なんて大っキライだ。聖ルカ女学院に通う夏木亜久里の母親は人気ロマンス作家 結城彩子。ロマンスもお嬢様も苦手な亜久里はなんとしても、この事実を隠して普通の女子高生として生きていたい。しかし、ある日亜久里に良く話しかけてくるお嬢様壬生優子に亜久里と結城作家の関係を知られてしまい、口止めの代わりに彼女の依頼を受ける事に。それと言うのも、娘にネタの要求をする母親のせい。亜久里は母親の陰謀により、事件に巻き込まれる事に…!
エレベーターガールの瑠璃子は男から一方的に想い出にされ振られてしまった。ヤケ気味な瑠璃子は…!?
眠り姫の通称を持つ作家 高城比呂のこと、有坂比呂の様子がおかしい。いや、おかしいのは前からなのだが、今回は重症の様子。「作家やめる」の十八番から「愛ってなに?」の質問、ついには「作家をやめて、おヨメさんになる」へ。彼女が詠った詩の意味を彼が分かっていれば、ここまでこじれる事も無かっただろうに…
ミステリー作家鷹取桐子の創作環境には問題がある。「狭すぎるんです。」とてつもなく大きなお屋敷に住んでいるにも関わらず、彼女の口から発せられた問題。それもそのはず、この大きなお屋敷にはそれこそ近所住民の寄り合いでもやっているかの様な人数が住んでいるのだ。これ、全て親戚。現在、一人あたりの占有面積1.5坪。どこに居ても人、人、人。そこで桐子は担当編集者の提案により、外で部屋を借りる事にするのですが、それには桐子の常識の欠如が問題して…
街を沈ませるように降る雨が嫌い―。女子大生の志生野まりこはある雨の日、初恋の人にふられてしまい、それ以降雨の日はいつもついていない…。ある日のクラスのコンパで出会った諸住景一に恋をしている事を自覚してしまったまりこだったが、街にはまた、不吉な雨の気配が近付きつつあるのであった…
『聖子』の母親『藍子』は三文小説家。17歳の時に聖子を産み、夫と別れ、女手一つで聖子を育ててきた。とは言ってもそんなに立派な人では無く、部屋は散らかりっぱなし、毎日子供の様な駄々を捏ねては聖子を困らせている憂鬱症。そんな母親をみて育った聖子はさめた感じでどこかすごみのある性格に。恋愛小説家の娘とは思えない程、また男には興味が無かった…
日比野るか、7歳。ちょっとフクザツな家庭環境で育っているけどとても素直な女の子。んで、何がフクザツかって言うと…、パパのお仕事は(売れない)役者さん。顔はちょっと良いと思うのだけど、努力が足りていないって感じ。ママは売れっ子の女優。パパの事が大好きだけど、お互いにプライドが高くて離婚しちゃったの。そして今、パパとママはお隣さん同士。顔を合わせればいつもケンカばかりだけど、ホントはお互いの事が大好き。ある日、パパの趣味で書いていた小説が賞を取って…
翌月に迫った法廷で争う予定の例の事件。その事件の証人を電話帳で適当に決めた探偵事務所に依頼してしまったが為に余計な事件に巻き込まれる事に! 事務所に持ち込まれる事件に弁護士の浅見と探偵の梶のコンビが次々と解決していく(?)
愛犬ポチにふりまわされる日常を描いた、ほのぼのギャグコミック!
意地悪なまま母と生意気なまま子が一週間二人っきり!? 離婚家庭事情を描いた物語