一五四七年、イギリス。ヘンリー八世病没後わずか九歳のその息子、エドワード六世が王位を継いだ。エルシノアの父、プランタジネット公は、財務担当官として宮廷に仕えていた。だが、何不自由のない幸福な日々を、突如クランベリー候の陰謀で奪われてしまったエルシノア…。エルシノアの苦悩の日々が、今始まった――。※本作はぶんか社版『ビオランテ』と内容の重複がございます。ご購入の際はご注意ください。
「ビオランテ」それは、イギリス貴族の名門・プランタジネット家に伝わる首飾り。男には血と暴力を、女には愛と勇気を与えるという宝。1547年、9歳で王位を継いだエドワード6世の戴冠祝賀会の夜、財務官のプランタジネット公一家が地位と財産を狙うクランベリー侯に惨殺された。生き延びた6歳のエルシノア(エルシー)は海賊・ドレイクたちの手で助けられるが、執拗なクランベリーは追跡の手を緩めない。エルシーは逃げ込んだ森で隠棲中の若きエリザベス王女に救われる。自分を助けてくれた人々が次々と殺され、エリザベスと出会ったことで、エルシーの心が動き始める。髪を切り、男として復讐を誓ったのだ!