むかしむかし、自分を山に追いやった村人を虐殺しようとしたとして 妖や魔物を祓ったり退治することを生業にしてきた桃治(とうじ)一族に封印された鬼・ウラ。600年後の現代で、桃治家の次男・三清(ミキヨ)に封印を解かれる。三清は幼いころからウラの伝承を聞かされ恋焦がれていて、ウラを妻にするために封印を解いたと告げられる。戸惑いながらも人のぬくもりが恋しいウラは三清と体を重ねる。しばらくは平穏な日々を過ごすが、あることをきっかけに変化がある。三清の兄・静斗(シズト)が珍しく家を訪ねてきたのだ。何かを恐れる三清に「外に出るな」と忠告されるも、外の世界へのあこがれが募るウラ…。ある日我慢できず、三清が仕事で家を空けているスキに抜け出し街に出る。初めて見る光景に狼狽えているところを、静斗が差し向けた部隊に捕らえられてしまい───…。本文24ページ
会社での激務と母親からの束縛で疲れ果てていた主人公。その日も遅くまで残業し、歩道橋で足を滑らせてしまう。「やっと休める…」と安堵して意識を失ったのもつかの間─── 目を覚ますと、そこは学生の頃夢中でプレイしていたホラゲ【沢見沢町へようこそ】の中で、ゲームの主人公『ひな子』に転生していた。苦戦を強いられているひな子。しかし何故か大好きだったクリーチャーの『城谷』が助けてくれて、同棲することに…。甲斐甲斐しく世話を焼いてくれる城谷に、日に日に好意が募っていく。勇気を振り絞り城谷に想いを告げたひな子だったが…。※ケガ・流血表現あり。手錠での拘束あり。共依存ぽい話。本文22ページ