「お前に割く時間など無い。俺の邪魔をするな。」藤島汽船の娘・藤島雪子は妾の子であるために、継母や姉から女中以下の扱いを受けていた。娘を政略の道具としてしか見ていない父親の計画で、雪子は姉・毬江の身代わりとして平塚紡績社長・平塚嵩也に嫁ぐことになる。顔も知らない相手に嫁がされ戸惑う雪子。しかも嵩也は仕事の鬼で、妻には興味が無いようだった。それでも精一杯妻としての務めを果たそうと心を尽くす雪子の姿に嵩也は次第に惹かれていきーー※本作品は小説投稿サイト「エブリスタ」で人気の「京都大正 身代わり花嫁の浪漫菓子」のコミカライズです。
勤めていた会社は倒産、住居からは立ち退きを迫られ、失意の中新居探しをしていた戸塚花菜は、カフェ『縁庵』の店主・一眞からある事をきっかけに契約結婚を持ちかけられる。やむを得ず偽装夫婦としての生活をスタートした花菜。物に宿る思い出が見ることができる花菜は『縁庵』に持ち込まれた不要品と相談事を一眞とともに解決し、人と物の新たな縁を結んでいく。