高校で民俗学部に所属する利根梨子。彼女は霊感の強い後輩の西条から傍らに妖精のようなものが見えると言われ驚くが程なく自らも妖精の姿を認知出来るようになる。そして同様に妖精が見えるという祖母やオカルト好きの民俗学部の面々と共にケルトの妖精や土地神をめぐる騒動に巻き込まれていくのであった。モノレールが行き交う町の取り壊し寸前の団地を舞台にしたちょっと切ない日常ファンタジー。本文86P