かつて《剣聖》と謳われた最強の騎士を父に持つベルリオット・トレスティング。リヴェティア騎士訓練学校に通う訓練生の中でただひとり、アウラを扱うことができず《帯剣の騎士》と蔑まれていた。そんな彼の前に謎の刺客が現れ、襲い掛かってくるのだが――。
神が住まう天上。魔物が住まう地上。そして人が住まうのは狭間の世界……。狭間には浮遊する七つの大陸があった。大陸が下がれば強い魔物が多く現れ、大陸が上がれば魔物は現れずひと時の安寧を得られる。大陸浮遊の原動力を司るのは神より与えられし《運命の輪》。二千年の時を経て、その《運命の輪》に異変が起こり始める。避けられない滅びの時。ひとりの少年が蒼き翼で天地狭間を翔け抜ける―。