『祝福者』は優れた才を神より賜りし者、『誘惑者』は男を誘う淫らな呪われし者……宮殿の庭師シアは、シェン皇国では忌み嫌われる異国人。人嫌いと噂の第一皇子イーリンの庭を任され、思いがけず命の恩人と再会する。イーリンこそ、かつてこの国に漂着した幼いシアを助けてくれた人……シアがもう一度逢いたいと願っていた相手だった。『祝福者』として期待されていたが、今は引き篭もっているというイーリン。わかりにくい優しさを持つ彼に、シアは忠誠を誓う。ある日、シアの血を誤って口にしたイーリンが何故か発情してしまう。イーリンは自分が呪われた『誘惑者』だと打ち明け、その秘密を守るためシアに自分を抱くよう命じるが……。電子限定特典を収録したコミックス版。
「ずっとずっとお前を抱きたくて仕方なかった」男前皇帝×強気愛人による中華BL!男であるにもかかわらず、妃候補として後宮入りしている晧月。しかし、一度も皇帝・来儀に抱かれたことはない。月に一度、挿入はせずに激しく喘がされるだけ。この先一生底辺愛人として過ごしていくくらいだったら…と皇帝に手をかけ、殺人未遂で牢屋に閉じ込められる。次に出られるのは処刑のとき、そう思っていたら――「やっとお前を正式に妃にできた」とキスされて!?なんで殺そうとした俺が皇帝と結納してるんだ!?
庭師のシアは、文武に秀でた『祝福者』であり人嫌いと噂される皇子・イーリンの庭園で働くことになった。シアはかつて自分の命を救ってくれた彼に忠誠を誓う。しかし誤ってシアの血液を口にし発情したイーリンに身体を求められる。イーリンは『誘惑者』と呼ばれるオメガであった。(初出『fRag vol.30』重複購入にご注意ください)