37歳のゆかりは、自らの力で生きていくことを決め、恋愛、結婚、出産をやめることにする。けど、それを許さない周囲の反応を見て、事実婚をしたと嘘をついてしまう。しかしその嘘が、会社の後輩にバレてしまい秘密の関係に…? すべてを諦めた私のもとにやってきたのは、最低の脚本家と事実婚相手…?
同棲していた彼氏に浮気され、とっさに口をついて出た言葉は「私、帰るね」。もう一度、生まれ育った家へ帰った葉奈30歳。そこで出会ったのは口数少ない庭師で…。
夜にその美術館の扉を開けてはいけない――。赤坂北署の刑事・三木は、ある窃盗事件の捜査のため、“奇妙な噂が”囁かれる「遠野美術館」を訪ねた。聞き込みのために館長である遠野鼎(かなえ)を探しているとき、屋上から青年が落下してくるのを目撃する。館長の態度に違和感を覚え、深夜の美術館へと向かった三木が、そこで見たのは――――。
ようこそ、冥土の仕立て屋へ。◆人は誰でも、死ぬときの服は選べない。だけど、この世とあの世の間には、あなたが最後に着たい一着をあつらえてくれる、不思議な仕立て屋さんがあるんです。ふしぎで、せつなくて、ちょっとときめく。ancouが贈る、素敵な仕立て屋物語。◆陽気なジョニー、クールなマキ、おしゃれなフジタ、頑固なイサオ、腹黒(?)なマツダさん。目覚めたリー君を待っていたのは、個性豊かな仕立て屋の面々。そこで仕立て屋修業を始めたリー君は、「最後に着たい一着」を通して、訪れる人々の人生の豊かさに触れていきます。そして彼は問うのです。「僕の人生に、やりたいことなどあっただろうか」と――。◆描き下ろし番外編も収録!
ある日、酔っ払って公園で目覚めた水谷の前に現れた謎の少女・ナビ。彼女は水谷に借金の肩代わりをしてやったことを告げ、その返済の代わりに自分が起こそうとする事業の手伝いを水谷に迫る。状況を理解できない水谷はナビから逃れようとするも、不思議な少女は水谷を簡単に追い詰めていく……。そしてはじまる二人の不思議なビジネスとは?ちょっと不思議でふうわりとした建築探訪ファンタジー!!