アズラク王国の名家に生まれたナタリアは、同じくアズラク王国で広大な砂漠を領地とし、王家に次ぐ名門であるサッタール家の頭首ジャリルに求婚される。彼からと思われる真摯な恋文に心を奪われるナタリア。だが、輿入れする航海の途中、ナタリアは「俺こそが本当の頭首だ」というラヒムに連れ去られ、彼に抱かれてしまう。情熱的に自分を抱くラヒムとひたむきな恋文の内容がなぜだか重なって…?
華やかな世界に憧れを抱いているものの、継母に冷遇され社交界とは無縁の日々を送るロヴィーサ。ある日、熱で倒れた異母妹ハンナの代わりに仮面舞踏会へ行くことに。ハンナとして振る舞い、話題の公爵の心を射止めるよう命じられていたがロヴィーサには難しい。気後れしていると公爵から声をかけられ、初めてのキスを奪われてしまう。キスに酔ったロヴィーサは、そのまま彼の別邸へ連れられて…?