「そうだ。君は優しくしないと壊れてしまうんだ」大好きな祖母の介護のため、就職を諦めたあずみ。長い介護が終わり、ぽっかりと心に穴が開いたような日々を過ごしていたある日、あずみは画商の父から美貌の日本画家、北澤幽雪の身の回りの世話をする仕事を紹介される。一つ屋根の下で暮らすうち、花の蕾が綻ぶように惹かれあってゆく二人。だがあずみは、幽雪がある女性を描いた絵をひた隠しにしている事に気づき……。
「貴方に男として見られていないのは、面白くないですね」不動産会社勤務の皐月をクレーマーから助けてくれたのは、銀の眼鏡の下に冷たい瞳が光る青年、新だった。年下にもかかわらず会社を経営し仕事に打ち込む彼に、いつの間にか惹かれていく皐月。だが紹介した物件を契約する手続きの最中、激務に疲労していた新は眩暈を起こし倒れてしまう。思わず看病せずにいられなかった皐月は彼を……。
恋愛に発展しないのには“理由”がある――。他人に厳しく完璧主義なプライドの高い“悪役令嬢”の志野と、誰にでも優しく女性達が憧れる“王子様的存在”の巧は、幼少期からの幼馴染で、お互いに結婚を意識する関係であった。しかし大人になっても二人は恋愛に発展せず曖昧な関係なまま、ただ時間だけが過ぎていた…。そんな二人の前に突如“恋のライバル”達が現れる――。悪役令嬢のラブストーリーが動き始める! ※本作品はエブリスタ小説大賞「コミックアラカルト 女性向けマンガ原作大賞」受賞作品「悪役秘書は、シンデレラの夢を見る!」のコミカライズです。