王都の教会で神官として従事していたリドは、突然大司教ゴルベールからラストア村へ左遷を命じられてしまう。その理由が「公爵家の令嬢に意味不明なスキルを授与したから左遷を命じる」というもので、リドは授与したスキルの有用性を説くが、ゴルベールには聞いてもらえなかった。愛猫のシルキーと共に辺境の地へと追いやられることになったリドだったが、これが伝説の始まりだった。リドを左遷したゴルベールは知らなかったのだ。リドがたった一人で最強種であるドラゴンを討伐できるほどの実力を持っていたことを。そして、伝説級のスキルを思うがままに配布できる規格外の能力を持っていたことを。
第七王子の地位を剥奪され、追放されたアデル。死線を彷徨うなか、発現する彼のジョブ能力【執行人】。意味不明だったそのジョブ能力は対象の相手の悪行を測定し、そのジョブ能力を刈り取る、という恐るべきものだった……今、彼は相棒の漆黒の大鎌イガリマとともにこの世の理不尽を正すべく、晴らせぬ恨みを晴らすべく、<<復讐代行屋>>として歩みだすのであった。