中国では2021年にドラマとして放映された、『薄荷之夏』のコミック版です。全編フルカラーで右開きとなっています。 タイトルや表紙からも、淡くてキラキラしていて爽やかな印象が伝わってくるかと思います。実際に中を読んでみると少し想像と違った要素も混じりながらも、概ねファーストインプレッション通りの物語が展開されていきます。 空気感としては90年代〜00年代前半頃の少女マンガを思い出すようです。主人公・童夕(トンシー)と最初は険悪な感じで関係が始まるツンデレイケメン・林南一(リンナンイー)の存在がそうさせるのでしょうか。あの頃私たちは羽山秋人や道明寺司といったツンデレを日常的に浴びながら育ってきましたからね。 あるいは絵柄は現代風なのに「燃えろ小宇宙!」などの古き良きネタが飛び出すところがそう感じさせるのかもしれません。中国でも星矢は大人気と聞き及んでいますが、その影響が令和になってもこういうところに出てくるのだなと。 ともあれ、このラブコメに漂う懐かしい香りを嗅ぎ分けてしまうのはオールドなマンガファンだけで、今の子が読んだら新鮮に純粋な青春ラブストーリーとして楽しめるのかもしれないとも思います。10代の子がこの作品を読んだ際の感想など逆に聞いてみたいですね。 海外マンガに興味がある方、キュンキュンするラブコメを読みたい方にお薦めです。
中国では2021年にドラマとして放映された、『薄荷之夏』のコミック版です。全編フルカラーで右開きとなっています。 タイトルや表紙からも、淡くてキラキラしていて爽やかな印象が伝わってくるかと思います。実際に中を読んでみると少し想像と違った要素も混じりながらも、概ねファーストインプレッション通りの物語が展開されていきます。 空気感としては90年代〜00年代前半頃の少女マンガを思い出すようです。主人公・童夕(トンシー)と最初は険悪な感じで関係が始まるツンデレイケメン・林南一(リンナンイー)の存在がそうさせるのでしょうか。あの頃私たちは羽山秋人や道明寺司といったツンデレを日常的に浴びながら育ってきましたからね。 あるいは絵柄は現代風なのに「燃えろ小宇宙!」などの古き良きネタが飛び出すところがそう感じさせるのかもしれません。中国でも星矢は大人気と聞き及んでいますが、その影響が令和になってもこういうところに出てくるのだなと。 ともあれ、このラブコメに漂う懐かしい香りを嗅ぎ分けてしまうのはオールドなマンガファンだけで、今の子が読んだら新鮮に純粋な青春ラブストーリーとして楽しめるのかもしれないとも思います。10代の子がこの作品を読んだ際の感想など逆に聞いてみたいですね。 海外マンガに興味がある方、キュンキュンするラブコメを読みたい方にお薦めです。