婚約者から「趣味が気持ち悪い!」と言われ婚約破棄された侯爵令嬢メルヴィ。さらに彼女は、政略結婚の道具として獣人国の王ライナスに嫁がされる。ライナスは元革命家で多くの血を流し“鮮血王”と恐れられた竜人だった。その男との結婚に恐れ慄くメルヴィだったが出会った瞬間。メルヴィは一瞬でライナスに一目惚れする。その瞳、その角、その鱗、まさに爬虫類のような彼の外見はメルヴィにとってタイプど真ん中! そう、メルヴィは爬虫類愛好家だったのだ。祖国では「気持ち悪い」と否定された性癖が新たなる人生のきっかけに!?驚きとロマンスが交錯する、異種族間の愛の物語がここに開幕!
婚約者が猫の獣人の色気に当てられ、婚約破棄をされてしまったルチア。彼女にとって、これは耐え難い辱めであった。これまで、婚約者であるカールに見合う女性となるために心血を注いできたからである。そんな暗闇に沈む彼女に光を差し込んだのは、人狼法務官イヴァーノだった。ルチアの幼馴染であり、彼はこの国の法と秩序を守る存在。かつては頼りなかった彼が、今では信頼に満ちた法務官。そんな彼は、久しぶりに再会したルチアに対し、「ずっと会いたかった」と熱い眼差しで、想いを打ち明けるのだったーー。※この作品は「婚約破棄されましたが、幸せになってみせますわ!アンソロジーコミック」収録作品と同一の内容を分冊版として再編集したものです。
「君のセンスは公爵である僕に相応しくないんだ」ある日、キール公爵にそう告げられ婚約破棄をされたセリア・オブ・レッドサム。尊厳を踏み躙られ、肩を落とす彼女だったが、「舐めたやつは許さない」というレッドサム家の家訓を胸に、彼女は立ち上がる。美しき仮面とドレスで身を包み、キール公爵も参加する仮面舞踏会へ参上した彼女の目には、甘美なる報復の炎が燃えていたーー。※この作品は「婚約破棄されましたが、幸せになってみせますわ!アンソロジーコミック」収録作品と同一の内容を分冊版として再編集したものです。
シャロン家令嬢レイアは執事である平民トーマスに密かな恋心を抱いていた。しかし父が多額の借金を残し自殺したため、婿養子をとる政略結婚をさせられる。意外にも夫は優しく、結婚生活に対して前向きになり始めた頃、夫の部屋から年配の女性の喘ぎ声が聞こえてきて――!?