「俺、他の女とはできないから」 「え…?」 「つまり、お前にも少しは責任があるってこと」 純粋だった幼いあの頃… 真凛は、丈に初めてを捧げ、泡のように消えていった。そして8年後。予想外の再会は、彼女の予想のように、美しくはなかった。「こんなところで会うとはな。まともに暮らしてるみたいだな」「あなたは、相変わらずね」 「何が?」 愛のない関係。愛し合っていない関係。白川真凛が人生の全てだった青葉丈は消えた。彼女が彼を捨てた、その日から。
空間デザイナーの依万が、仕事で財閥家の次男・翔稀の家に出入りするようになったことから始まった二人の関係。最初はお互いに不信感を持っていた二人だが、疑いが晴れた瞬間、男は女に執着するようになった。「お前といけるとこまで、飽き果てるまでいきたいんだ」