戦の後、代々王の気の昂ぶりと傷を癒やす者がいる その者の名を水浴師といった―― 戦の後で火照った身体を鎮める役目を備えたモノはごく限られる 相応しくない者が王のペアとなれば、害となるが 相応しい者が王の相手となれば、傷の治療となる かわりの女はいくらでもいたが王は今夜に限っては男を所望した 何の手解きも受けないまま水浴師は突然王の前に連れ出されたが――…