表紙からして面白そうだったので迷わず手に取りました。タイトルに「食卓」とあるのでグルメ漫画かな?と思っていましたが、なかなかご飯にありつけない状況を描いたコメディーでした。だから「遠い食卓」なんですね!大半は一話完結の物語ですが登場人物がリンクしたり、群像劇のように話が展開するのもあって面白かったです。どうしても反抗期の娘と一緒に夕飯を食べたいから、仕事が出来る人なのにあえて左遷されようとするお父さんの話が好きでした。
「ビッグコミックの読切に載ってそうなマンガだなあ」というのがアフタヌーン誌面で読んだ時の印象。同じアフタヌーン作品で言えば、豊田徹也の「珈琲時間」に近いテイストでしょうか。味のあるキャラクターたちと、生活感の溢れた風景、そして庶民的なおいしそうな食べ物の数々。一色まこと作品が好きな人とかにおすすめです。食にまつわる短編集は、世の中に数多くありますが、これは完成度が抜群に高いです。個人的にはずっと手元に置いておきたくなる本の一つ。 各話が微妙にリンクしながら物語は進み、クライマックスの九・十皿目「浅い茶筒」まで、笑いあり涙ありの全1巻の道中です。この本は電子書籍でも買えますが、できれば紙の本で読む方が作品の良さを感じられると思います。
表紙からして面白そうだったので迷わず手に取りました。タイトルに「食卓」とあるのでグルメ漫画かな?と思っていましたが、なかなかご飯にありつけない状況を描いたコメディーでした。だから「遠い食卓」なんですね!大半は一話完結の物語ですが登場人物がリンクしたり、群像劇のように話が展開するのもあって面白かったです。どうしても反抗期の娘と一緒に夕飯を食べたいから、仕事が出来る人なのにあえて左遷されようとするお父さんの話が好きでした。