祖父が神職を務める神社を手伝っている主人公・神来杜 鴇(からいと とき)。境内の掃除をしていると、カラスの鳴き声が周囲に響き渡る。鴇は異変を感じ、様子を見に行くと、4~5羽のカラスが何かを囲んでいた。カラスたちがけたたましく騒ぎ立ている中心には「黒い卵」と「小さな箱」があった!鴇はカラスから黒い卵を守るために、抱えるように拾い上げた。その刹那、階段から足を滑らせてしまう――。その後、意識を取り戻した鴇が目にしたのは、見知らぬ部屋。そして、そこにはケモ耳と尻尾を持つ人物が…。鴇は、妖怪たちが暮らす異世界に転移していたのだった――。
生まれついての根暗陰キャ・鈴木いとには、双子の妹・鈴木おとがいる。芸名「有栖音(ありすおと)」として活躍する妹のキラキラっぷりに比べて、万年スウェット(アニメキャラ入り)とジーパンで過ごすいと。彼女にとって芸能界は全く縁遠い世界のはずだった――。だがそんなある日、「普通の女の子に戻りたい」と言い残し失踪した妹の手によって、勤務先を勝手に退職扱いにされ、仕事に穴を開けられないマネージャーに「音が見つかるまでの間の代役」を有無を言わさずやらされることに。仕方なく音の自宅に向かうと、そこには「抱かれたい男No.1俳優」の佐野マナトが居て!?そういえば音と佐野マナトが結婚したってニュースでやってたような……。「私たち、夫婦なんですよね?」「――うん、偽装のね」偽装結婚だった二人の中に、更に偽りの身として暮らすことになるいとの未来は――!?