寛永元年(一六二四年)、深河藩のあるのどかな農村に突如現れた流行病。次々と村人達に襲いかかる様は、まるで生ける屍のよう。不死の化け物から愛する者達を守るために、素性が明かされぬ謎の侍、田蕗十造が再び刀を握る――