ギャル 絵の天才 高校生 x試し読み
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奏のララ

杏咲
▼いつごろ読みましたか
不明
▼なにで読みましたか?(マンガの形式)
電子の試し読み 白黒です。
▼(電子書籍の場合)どこで読みましたか
【x
Twitterの時ではないですね】
▼本屋さんにあるとしたらどこの棚ですか
【少女でも少年でもあり得ると思う】
▼作品の長さは
不明 見当もつきません
▼絵柄を他のマンガ(著者)で例えると
割と現代のアニメっぽいよくあるテイストだったと思います。癖はあまり感じられませんでした。きれいな線でした。こんなかんじだったような、、?といった感じですが参考までにスクリーンショットを
▼作品タイトルの印象
覚えてません。
▼著者の名前の印象
覚えてません。
▼作品について覚えていること【必須】
タイトルの通りギャル(頭悪い絵を描いたことがない)と芸術科に通う絵の天才が登場します。なお二人同じ高校。芸大を目指すようなストーリーではなかったです。ギャルが天才の絵をみて芸術科に通うことを希望するが当然認められず、美術部、芸術科に行ってみると生徒から嫌ーな視線が、、その後天才の呼びかけで絵を描いているシーンも。天才はクラスで浮いてました。天才は黒ロングでした。天才の家庭はまぁ厳しいもので裕福ではありますが、油絵のにおいを臭いと言い、家に遊びにきたギャルを見て仲良くする人はしっかり選べと言っていました。セリフは曖昧ですが。天才の家族構成は母、父、天才、ご姉妹、といった感じです。

近年も「ギャル」という存在は大人気ですが、ギャルが持ち前のスーパーポジティブさと激高コミュ力によって、普通ならコミュニケーションを図るときに存在する壁をいとも容易く瓦解させ突破していくところは爽快ですよね。そして、触れ合った者にもその陽の気を与えていくところもまた強く、物語創作においても徴用されるのもむべなるかな。 本作は、『漫画的展開で彼をオトしたい!』の西宮瑠花さんが新たに描く、ギャル×天才陰キャ少年×絵画な物語です。 この作品の主人公ララも、非常に良いギャルっぷりを見せてくれます。高校入学1ヶ月で数学の授業を落とす直前まで行っている不真面目さ加減は見せつつも、心根は優しく明るい良いギャルです。すっぴん時にはパッとしない容姿が、化粧によってバチバチに盛れるのもある種リアルです。 そんなララが、同じ学校でありながら偏差値が40も離れた芸術科で絵を描く天才・奏(かなで)に出逢うことで運命の輪が転回を始めます。奏の絵に一目惚れして、まったく未経験ながら自分も絵を描くことを始めてみようとするララ。そして、ララという最高のモチーフにして、自分を全肯定してくれる無二の存在に初めて出逢った陰の者の奏。彼らが織りなすインパクトの強いハーモニーが、胸を高鳴らせてくれます。 「サイコミといえば毒親」というくらい、サイコミ作品の主人公たちは毒親に苦しめられていることが多いのですが、本作のララのお母さんは珍しく良い意味でこの親にしてこの子ありと言えるものすごく良いお母さんです。絵を描き始めようとしたララは周囲からさまざまな理由で反対されたり難色を示されたりしますが、そんな中でも慰めて明るく励まして応援してくれる母親の姿はサイコミでは非常に珍しくて思わず感激してしまいました。その分、奏の方の家庭がいろいろと複雑ではあるのですが……。 西宮さんの画力の高さでキャラクターの魅力が引き立っていますし、また物語的にも絵に一目惚れしたというエピソードが視覚的に否応なく納得感を生んでくれてララに同調できます。好きなものを見つけて、本気で取り組んでみる瞬間は大切で美しいもの。人によっては否定するかもしれませんが、これくらいのきっかけだって全然良いですよね。 必死に努力しても届かないものに、軽い気持ちで手を出そうとするララのことが気に食わない委員長の篠原ゆりこさんや、奏の弟の春を始めサブキャラクターも味があり、主軸のふたりを含め彼らがどのようになっていくのか今後も楽しみです。 なお、1巻巻末のゴールデンレトリバーちゃんもかわいいです。