2018年に描いた作品をまとめました。<収録作品> ・街灯のこと ・しろしかくまちで迷う ・インストール(だっこアラート)のこと ・カスミのこと ・蓮の母 ・お盆の日記 ・マドカズラの日記 ・土は鳴く ・徒長の夢 ・憂鬱の診断 ・みほうしょうじょのこと ・日記 ・エドウィン・パットンの日本滞在記録 ※都合により33ページ目の掲載を見送りました。そのためページ飛びがございます。ご了承ください。
野心あふれる悪魔は其の知識を持って人間を眠らせる——— 絶対に寝かす契約悪魔vs絶対に寝たくない(?)漫画家!割とどうでもいい仁義なき戦いが幕を開ける!
2017年ごろに描いた作品をまとめた物です。<収録作品> ・しろしかくまちのひるひと・よるひと ・ひるひとはだかれるのがすき ・ひるひとはふくをきない ・女子高生と樹木葬の話 ・日記 ・博士が6時に起こせと言ったので ・くろいくも ・黒い石の話 ・宇宙と自己が一体になる様子 ・宇宙について考える ・すばるのみみそうじ ・日記(クワズイモのこと) ・twitterの「お気に入り」機能のこと
2019年5月 COMITIA128にて頒布いたしました。収録作品 「眠りの果ての旅」 「クワズイモと赤福」 「Tの部屋のこと」 「ピアノマン・プランテ」
2019年8月 COMITIA129にて頒布 (収録作品) ・音の石のこと ・夜のなごりのこと ・うでのこと ・植物の強さ ・クミちゃんはうまくいく
2020年11月 コミティア134にて頒布いたしました。(収録作品) ・ギャランホルンは普通 ・ほんとひと (作品解説) 「ギャランホルンは普通」 「普通」という言葉によって心を痛め、世界を崩壊させてしまった優しい神様の物語です。当初の物語から4pの描き下ろしを加筆し、エピローグとして追加しました。「ほんとひと」 コミティアという十人十色の方々が一挙して集まる唯一無二のイベントへのリスペクトを込めて描きました。
『月の恋人』は5つの短編で構成された物語集であり、そのうち2つを自身の体験に基づいた日記という体裁のフィクションとなっています。表題作や「心を込めて心を砕く話」も含めて、ポップな絵柄の中に苦味のある物語、少し肩透かしを喰らうようなウェットな話を収録しています。普段接する物語とは少し違う、少し入り組んでいたり余韻が残るような物語を読んでみたいという方は、ぜひ読んでいただければ何かしら心の琴線に引っかかるものがあるかなと思っておりますので、よろしければ一読いただけると幸いです。(作品紹介) 『心を込めて心を砕く話』 死んだらその骨が「円」となる世界の中で、あるケモミミの女の子が、円が持っている今世の「縁」を断ち切ってあげるためにそれを金槌で砕く風習を体験する話。『日記(タップ)』 電源タップのコイル泣きの話です。『日記(まめぞう)』 今まめぞうというオスのウサギを飼っているのですが、そのまめぞうに不眠を相談するという話です。『月の恋人』 宇宙飛行士が正体不明の隕石に触れながら、かつて高校時代一緒に星を見ていた女友達との思い出に思いを馳せる話です。『月の妻』 前述の「月の恋人」のエピローグと位置付けられる作品です。
Delawareとは秋に発売される紫色の葡萄のことです。その葡萄のように小粒ですが味がしっかりついた作品を中心に収録しました。ただ、葡萄と違い甘いどころが少し苦い風味のものが多いかもしれません。砂糖でコーティングされたコーヒーみたいな感じのイメージです。具体的に紹介すると、この本には5つの作品が収録されており、そのうち3つが自身の体験をベースにした創作となっています。残り2つが完全なフィクションで、どれもちょっとした苦味を含ませています。ポップな絵柄の中の苦味を楽しんでいただければ幸いです。(作品紹介) 日記(病院)…1回目のワクチン接種の際に行った総合病院に院長の描いた油絵がたくさん飾ってあったので、そこから着想を得ました。脱出 …見知らぬ空間に閉じ込められた主人公が脱出を試みる話です。日記(32円のハーブティー)…スーパーで32円のハーブティーがあったので、それを飲んだ話。日記(ディジュリドゥ)…ハードオフで中古のディジリドゥ(オーストラリアの先住民族アボリジニの使う楽器)が欲しくて葛藤する話です。てあせ…ヒトとしての寿命を迎え、厳正な審査の結果「天使化」した両親を「広場」にもってゆき、弔ってもらうお話です。
2021年コミティア136にて頒布。丸っこいイラストと黒くて荒々しい背景という器の中に、エスプレッソみたいな苦々しい気持ちと、しっとりじんわりとした夏の午後の余韻をブレンドさせた、2作の短編を収録しました。(収録作品) ・睡蓮の母 過去の悲痛な経験から植物になった母親とその娘の話です。以前から人間の進化のことについて考えていて、その進化の一つとして植物へ自分のDNAを組み込ませて、名前通り「植物人間」の状態になるというシステムを考えました。そして家族が植物になることを選択した際、その周りの人々は果たしてどのように捉えるかな?と考えて、制作しました。悲しい経験からの逃避するために「植物」を選択した母親と、それを人間として避難する家族と、主人公。少子高齢化が叫ばれる中、こういう未来もあるかもしれないと思って描きました。・耳鳴りと黒箱 騒音のなる印刷会社での労働のストレスから、静かな場所を求めて黒い美術館へゆく話です。これは実体験がもとになっていて、モデルになっている美術館も実際に存在する場所です。黒々しい表現をするのが当時自分の中でトレンドになっていて、木目のように目まぐるしく 絵画と美術館が一体化させるのがすごく心地よかった覚えがあります。これも後味は若干苦目です。ポップなイラストと、SFやバイオレンスな話。そして自分の中で答えを結論づけるような話。そんな作品ににご興味を持たれた方は是非読んでみてください。
2021年エアコミティア135にて頒布。表題作品のみの1作の作品です。1920年台のアフリカで、ある村がありました。その村では「死」は「悲しむもの」ではなく「通り過ぎるもの」「別の場所へ行くもの」とされ、一つ一つの死に対して過剰に思い入れることはないようにされていました。なぜならこの村では家畜が財産であり、貨幣でもあったからです。そんな中主人公は可愛がっていたウサギをなくし、墓を立てていました。彼は「通り過ぎる」という慣習とは裏腹にどうしても悲しい気持ちに浸ってしまいます。そんな中家に友達がやってきて、「死を慈しむお前にノヘに慰めてもらおう」と声をかけます。ノヘとは村の守り神であり、普段は家の中でマルルの赤い布、マアロのお香を炊いた中に暮らしています。でもノヘは機嫌が悪いとすぐに人を殺し、主人公も友達を二人殺されました。そんなノヘを恐れながらも友達に連れられ、主人公はノヘと会うことになります。この作品を描きながら、なんとなく生命のあり方について考えていました。死ぬというのはすごく悲しいことであり、悲嘆に暮れます。ただ、死ぬということに関して「悲しさ」だけではないアプローチはあるかな?と考えて描いていました。ポップなイラストと、不思議な世界観、黒々しい画面に興味を持たれた方はぜひ読んでみてください。