個性豊かなラインナップが揃うビームコミックスの中でも、孤高のユニークな存在として、唯一無二の輝きを放つ作品を発表してきた、漫画界のマイナー・ポエト、三好銀。彼は、2016年8月31日、突然、この世界から去っていった。急逝を追悼して、遺作となった最新シリーズの全話に、単行本初収録の短篇を併収した特別編集本を緊急刊行する。「ここからは天国しか見えやしない」三好銀「夏休み新聞」より(単行本『海辺へ行く道 夏』所収)
90年代の初め、熱狂的なファンを生んだ幻の名作不思議エッセイコミック『三好さんとこの日曜日』、そのシリーズの続編が、長い時を経て、今、ここに待望の電子書籍となって新生。
ささやかなファンタジーと胸締めつける思いに溢れる、ある町の点景集、夏の記憶。月刊コミックビームで発表以来、その唯一無二の個性で、漫画ファンの大きな注目を浴びた、三好銀の連作集が、待望の電子化。月刊コミックビームに掲載したシリーズ読み切り5本を1冊に構成。
男と女。同居人。恋愛関係にある訳ではない。お互いのことを、よくは知らない。答えなんて、ない。「理由」はあっても、理論や理屈は、いつもあの青い空の中。「海辺へ行く道」シリーズで熱狂的なファンを生んだ漫画界のマイナー・ポエトが、さらなる強度で奏でる、唯一無二の世界。不思議に優しく切なく可笑しい、ココでしか決して出会えない、ファンタジックな「日常」連作集。