あの、大ヒット海外ドラマ『プリズン・ブレイク』の公式コミカライズ作品! 新進気鋭の漫画家・曽山 彦介により、新たに生まれ変わる『プリズン・ブレイク シーズン1』。 20世紀フォックス映画監修のもと、マイケルやリンカーン、ティーバッグなどの魅力的なキャラクターが、マンガでよみがえる。 フォックスリバー州立刑務所――凶悪犯罪者ばかりが収容されたそこに、主人公マイケルの兄リンカーンが無実の罪で投獄されてしまう…。 刑務長ベリックの囚人虐待、マフィアの大物幹部アブルッチとの心理戦、執拗につけ狙ってくるティーバッグ、そして、同室スクレとの友情。個性豊かなキャラクターが織りなす、タイムリミット・サスペンス! 死刑執行日まであと1か月。果たしてマイケルはリンカーンを無事に救い出し、脱獄できるのか?
「なぜ今!?」と思ったが実は2019年からピッコマで連載されていたらしい。当時気付いていたとしても「なぜ今!?」って言ったとは思うが。 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000784.000012109.html 海外ドラマに疎い方でも名前は聞いたことがあるぐらいには大ヒットしたと思われる『プリズン・ブレイク』だが、実際どれくらい「今なの!?」かを振り返るとファーストシーズンが制作されたのは2005年、ファイナルシーズンである第4シーズンの放送が2009年である。 当時はご家庭にDVDの再生環境が整い始めていた時期であり『24』『LOST』と合わせて「三大海外ドラマ」的なイメージで何度目かのジャンルブームになっていた気がする。が、数多ある配信サービスで無限とも言える海外ドラマが常時見られる2022年からすると「三作品あればブームになってしまう」のも隔世の感がある。俺たち(TSUTAYAに通っていたあの頃から)随分遠くまで来たんだなマイケル…。 そんなわけで久しぶりに『プリズン・ブレイク』に触れたわけですが、やっぱり面白い。自分がドラマを観たのはちょうど『ストーンオーシャン』を読破したかしなかったかの頃で、刑務所モノが初めてというわけでもなかったけどやっぱり映像がスタイリッシュで、脱獄のためのミッションをクリアする緊張感と、それを数珠つなぎのように少しずつ繋げていく達成感はこのマンガ版でも間違いなく魅力的なものとして味わえる。 英語圏のドラマや映画はいわゆる「アメコミ」のかたちでコミカライズされたり、そもそも原作がコミックだったり…ということは意外と多く、実はそこそこの作品数が流通している。が、やはり「アメコミ」なので日本ではそちらに馴染みのない人が多いこともあって、ドラマのファンであっても手を出すひとは珍しい気がする(加えて、流通しているとは言うものの、邦訳版となると数は限られてくる)。 その点、本作は元から日本語で執筆されているので、原作ドラマや現地の佇まいをちゃんと備えながらも、日本の読者にも親しみやすい読み心地になっているのでおすすめしやすいと思う。 『プリズン・ブレイク』を観たことのない人にとってはマンガ版を読むだけで本作がどういった点で話題になったのか、視聴者を惹き込んだのかがよくわかるだろうし、観たことのある人なら自分のように当時を懐かしみつつ、都合のいい塩梅でストーリー展開を忘れているので新鮮な気持ちで楽しめるはず。 もちろん現在進行系※でシリーズを推しているファンの肥えた目も満足させられる仕上がりだと思う。 ※「今なの!?」と冒頭に書いたが『プリズン・ブレイク』、実は第5シーズンが2017年に制作されていて最終更新地点でいうとそこそこ新しい作品でもあったりする。ファイナルじゃなかったんかい。 とにかく「いいコミカライズですよ!」という話でした。
「なぜ今!?」と思ったが実は2019年からピッコマで連載されていたらしい。当時気付いていたとしても「なぜ今!?」って言ったとは思うが。 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000784.000012109.html 海外ドラマに疎い方でも名前は聞いたことがあるぐらいには大ヒットしたと思われる『プリズン・ブレイク』だが、実際どれくらい「今なの!?」かを振り返るとファーストシーズンが制作されたのは2005年、ファイナルシーズンである第4シーズンの放送が2009年である。 当時はご家庭にDVDの再生環境が整い始めていた時期であり『24』『LOST』と合わせて「三大海外ドラマ」的なイメージで何度目かのジャンルブームになっていた気がする。が、数多ある配信サービスで無限とも言える海外ドラマが常時見られる2022年からすると「三作品あればブームになってしまう」のも隔世の感がある。俺たち(TSUTAYAに通っていたあの頃から)随分遠くまで来たんだなマイケル…。 そんなわけで久しぶりに『プリズン・ブレイク』に触れたわけですが、やっぱり面白い。自分がドラマを観たのはちょうど『ストーンオーシャン』を読破したかしなかったかの頃で、刑務所モノが初めてというわけでもなかったけどやっぱり映像がスタイリッシュで、脱獄のためのミッションをクリアする緊張感と、それを数珠つなぎのように少しずつ繋げていく達成感はこのマンガ版でも間違いなく魅力的なものとして味わえる。 英語圏のドラマや映画はいわゆる「アメコミ」のかたちでコミカライズされたり、そもそも原作がコミックだったり…ということは意外と多く、実はそこそこの作品数が流通している。が、やはり「アメコミ」なので日本ではそちらに馴染みのない人が多いこともあって、ドラマのファンであっても手を出すひとは珍しい気がする(加えて、流通しているとは言うものの、邦訳版となると数は限られてくる)。 その点、本作は元から日本語で執筆されているので、原作ドラマや現地の佇まいをちゃんと備えながらも、日本の読者にも親しみやすい読み心地になっているのでおすすめしやすいと思う。 『プリズン・ブレイク』を観たことのない人にとってはマンガ版を読むだけで本作がどういった点で話題になったのか、視聴者を惹き込んだのかがよくわかるだろうし、観たことのある人なら自分のように当時を懐かしみつつ、都合のいい塩梅でストーリー展開を忘れているので新鮮な気持ちで楽しめるはず。 もちろん現在進行系※でシリーズを推しているファンの肥えた目も満足させられる仕上がりだと思う。 ※「今なの!?」と冒頭に書いたが『プリズン・ブレイク』、実は第5シーズンが2017年に制作されていて最終更新地点でいうとそこそこ新しい作品でもあったりする。ファイナルじゃなかったんかい。 とにかく「いいコミカライズですよ!」という話でした。