廊下を走る。走る。廊下を走ってはいけません、なんてことは分かっている。問題なのは、君は本当はどうしたいのか、ということだ。彼ら「階段部」は学校を走りまわる。皆に迷惑を掛けてしまう可能性も承知の上で。では彼らは何故走るのか。ルールを守れない単なる子供か。それとももしかするとこの物語を読み終えた時、彼らを好ましく思っている君がいるのかもしれない--。ビバ青春の無駄足!えんため大賞から生まれた、疾走する学園青春グラフィティ、漫画化第1弾!!〈巻末には、底本のカバーや表紙などに掲載されていたイラスト、漫画を「電子版オマケ」として特別収録!!〉
若き指揮者・神崎は持ち前の無愛想さと高慢な態度が楽員との不和を招き、コンサートの当日に演奏をボイコットされてしまう。オケでの進退も定まらぬ中、理事長の紹介で音楽指導のため出向いた地方の田舎町…そこで出会った朗らかなヴァイオリニスト・天美には、食えない裏の顔があった――。※著者あとがきは収録しておりません。