身代わりに死んでもいい、あなたが助かるなら。愛しい、天使のようなユリアン――。上官であるユリアンを庇い、傷を負ったジャスティン。除隊した彼に、ユリアンは自らが伯爵として治める領地での療養を言い渡す。そして、秘めた想いを語った。死に瀕した姿を見て、失いたくないと思ったと。愛するユリアンからの告白に喜び震えるジャスティン。だが、ユリアンは世継ぎを残さねばならぬ身、身体を結ぶことは許されない――そう言い聞かせるが、抑えた想いは燃えあがり…。
大学生の御厨智史は、いとこで保護者の同居人・聖也への恋心を自覚して以来、淫夢にうなされて苦しんでいる。這うような音が頭に響き、蛇のような触手の化け物に身体を弄ばれるのだ――。智史は欲求不満が夢になったのかと不安を覚える。しかし毎夜毎夜おぞましい悦楽に翻弄され続ける智史。ある日、聖也に淫猥な夢に高ぶり乱れた体躯を見られてしまう。その冷淡な瞳で見下されるかと思えば、普段とは違う熱っぽい表情で智史を抱いてくれたのだが……?