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桐原 小鳥(きりはら ことり)は、日本の漫画家。
あまとりあ社の『貧乳シリーズ』→『ぺたふぇち。』(アンソロジー単行本形式の隔月刊誌)などで活動している。
『まんがタイムジャンボ』(芳文社)2011年9月号より3号のゲスト扱い掲載を経て『かみおとめ』を連載、2014年4月号から2017年2月号まで『ヒゲとセーラー』を連載、2017年4月号からゲスト連載を経て同年7月号から休刊号である2018年4月号まで『おにいちゃんと呼ばないで』を連載。『おにいちゃんと呼ばないで』は『まんがタイムスペシャル』(芳文社)に2018年6月号より移籍。
『月刊コンプエース』(角川書店)2011年6月号より『冬のアゲハ』の続編『朱月(アカツキ)のアゲハ』『荊冠のアゲハ』をシリーズ連載。
非常に発育が良い中学一年生が、子供の様な外見の成人女性と暮らし始めるこの物語。可愛い物好きなのに似合わない少女の悩みと、幼い容姿のせいで人に侮られがちな女性の悩みが並べ語られるのが印象的です。 ジェンダーへの違和等で無くても外見と内面の違和感は、多かれ少なかれ様々な人が抱くのかも知れないと、思いがけず気付かされる本書。他にも様々な複雑さと痛みが、優しさと共に描かれます。 主人公の鈴(りん)は、父が連れてきた再婚候補・寿々(すず)の愛らしさと、鈴に寄り添う心に絆され、寿々に初めての恋をする。 鈴が寿々と共に初めて過ごす「カワイイ」「女子らしい」時間。父親には難しい「女子の成長」に寿々が優しく対応するのも頼もしい。しかしそんな中で鈴の寿々への恋心は募り、でも寿々は父が好きだし……という鈴の心の揺れは切ない。 父は真摯で良い人なのですが、それが却って混乱を起こし、寿々が傷つく。そこで鈴の取る選択からは今後も鈴が苦しみ続ける姿しか想像できないのですが、全体的に温かなテイストの本書。優しさと複雑さの物語がどの様に紡がれて行くのか、期待したいと思います。 ※この作品は「マンバ通信」で芳文社四コマについて執筆されている、えむさんにTwitterで教えて頂きました。ありがとうございました!