ハニートラップで難敵を倒せ。超絶忍者が伝授する蜜なる奥義■群雄割拠の戦国時代。「忍びの里」は徹底的な実力主義で凄腕忍者を養成し、自治独立を維持していた。里に生まれた者たちは、男も女も、物心つく前から厳しい修業を施され、“適性なし”と判断されれば、その時点で脱落。選び抜かれた術者だけが忍び働きの任務につき、諸大名からの高額報酬を稼ぎ出す。だが、忍びの里の頭領は、途中脱落した者たちも見放さない。適性に応じた手職を授け、忍者を支える役目につけた。絵師、薬師、女遊芸人……里人すべてが、栄えある忍者軍団の成員なのだ。が、ただ一人、そんな仕事さえ与えられず、引け目を抱えている娘がいた。椿19歳。忍者たちの洗濯や炊事を手伝う頭領の館の下働き。椿は自分の無能を哀しみ、いつか里の役に立ちたいと願う。ある日、忍びの里は、城主・斬馬の理不尽な要求を拒み、卑劣な奇襲攻撃を受ける。味方の損耗を抑えながら脅威を除くには、密かに斬馬を始末する他ない。そう決意した頭領は、天才忍者・鬼八に秘策を授け、椿に特殊な修業を施すよう指図する。抜擢された椿は嬉々として修業に臨むが、鬼八が椿に課したのは、未通女の身にありとあらゆる愛戯を仕込むハニートラップの修業だった――!?
隣室に住むのは“華麗なる”漬物男子? ■少年漫画誌で連載を持つ楓は、締め切りを乗り越えたものの、睡眠不足と空腹のあまり涙を浮かべてしまった。そんな彼女の目の前に差し出されたのは、なんと手作りのたくあんと梅干し! 救世主は楓の隣室に住む男子大学生だった。楓の貧しい食生活を知った彼は、なりゆきから食事づくりの“メシスタント”になる。素朴で真面目な彼だが、ワインに詳しく、しかもパーティの際には楓を華麗に変身させてくれた。いったい彼の正体は? 「食」を通じて、絆を深めるふたりのハートフルストーリー。