天涯孤独の玩具職人のイリスは『王子専属』になってほしいという依頼を受けて王城へ赴く。その王城で煌びやかな外見をした男性ルートヴィヒに突然くちびるを奪われてしまう! イリスは動揺のあまり男を勢いよく張り倒してしまったが……。イリスのくちびるを奪った男は、なんと王子ルートヴィヒだった!?イリスはなぜか罰されることなく『衣食住付きで高額の給金』という魅力的な条件を提示され……。世間知らず・物知らず・常識ナッシングな王子だと思っていたルートヴィヒは幼い子どものように純粋で、イリスは戸惑いながらも少しずつ交流を深めていく。だが、ある依頼がルートヴィヒを変貌させる。「いっそ手も足もバラバラに壊してしまえば、イリスは自分だけのものになるか? あの人形みたいに」独占欲が暴走するルートヴィヒはイリスの体を蹂躙し――!?
「ほかのヤツにとられるくらいなら……いっそ嫌われてもいいから、俺だけのものにしたい」食品会社の研究職として勤務している高坂志保。恋愛経験、男性経験ともになし。4歳下の幼なじみ・間宮修平はモテモテですぐに恋人ができるのに、誰と付き合っても長続きしたことがない。いざ付き合うと修平の甘えたがりな性格が重たくなるのか、いつも振られてしまい、そのたびに修平は志保に『初恋の天使』への恋心を切々と語る。そんな修平を面倒だと思いつつも、幼いころからのクセと面倒見のよい性格も災いして「大きな駄犬の世話をしているようなもの」と割り切り、ついつい甘やかしてしまっていたが……。「そんなふうに無防備だから、心配でたまらなくなる」修平に指先で胸の先端を爪弾かれ、高い声を上げてしまう。修平の豹変に戸惑いあらがうも、蕩けるような感覚にいつしか抵抗することも忘れて、志保はいつしか快感だけを求め始め――。体の大きな駄犬なんかじゃなくて、とんでもない狼で!?年下ワンコ系幼なじみの独占大暴走激愛ロマンス。
ストーカー気質のイケメン兄弟 × ストーカー気質の妄想女子。えっと……これって普通の恋愛ですか?「ストーカーなんかじゃないです! ……あ、愛ゆえですっ!」「黙っておくかわりに、おまえにはしばらく俺の犬になってもらう」私立大学文学部日本文学科2年、井上美緒。ちょっと思い込みが激しくて、ちょっといろいろ妄想してしまう残念系恋する乙女。ひとめぼれした准教授・東雲伊織に一途な気持ちを詰め込んだメールを送ったが、痛恨のアドレスミスで伊織の弟・東雲雅文に届いてしまう。雅文に弱みを握られ、使いぱしりをさせられることになったあげくに「伊織はやめておけ」なんて牽制されて??雅文を恋のライバルと思い込み、広い心で受けとめる(?)美緒だったが、伊織はまさかのストーカー(美緒限定)だった!?
脚本家を目指す結子は、26年間彼氏なしのおひとり様。ある日、知人の真奈美から「新居が決まるまで息子を居候させてほしい」とお願いされる。その相手は、何と今人気急上昇中の若手俳優・奏だった!「異性と同居なんて絶対無理!しかも相手があの奏なんて!」当然断ろうとする結子だが、実際に会った彼はテレビで見るのとはまるで別人のような草食系男子だった……。断りきれずに始まったふたり暮らし、生活する内に結子は段々と奏に心惹かれていくが、そんな生活はやがて終わりを迎えて――。現実には魔法使いはいないし、誰でもがお姫様になれるわけじゃない。おとぎ話ではハッピーエンドを迎える身分違いの恋、現実世界では一体どうなる?