こじらせた初恋をあきらめようと受け入れた婚約。お相手はまさかのその彼で!? 箱入り娘の王女ナディアは幼い頃から年上の教育係・マティアスに恋をしていた。ある日、父から結婚を言い渡され将軍になった彼と夫婦になることに――。嬉しいけれど、堅物な彼はいつもぶっきらぼうで歳の離れたナディアに興味なんてない様子。「姫さまの身体に触れていいのは私だけでしょう」披露宴の夜、強引に抱きしめられ熱のこもった瞳で迫られて。深く激しい甘美な愉悦に心も身体も蕩かされる……。彼が見せる昼と夜の顔に翻弄されながらも幸せな新婚生活を送るが、よからぬ噂によって二人はすれ違いはじめ!?
18歳になったクリスティア・ユミルシュタは父から結婚話を持ち出され、従者もうけないでひとりで城下町へと行く。思いがけない冒険に胸をときめかせて街を歩いていると、女性達の黄色い声と共に人だかりを見つけ、そこで眉目秀麗な美しい男性の姿を目にする。クリスティアは胸がドキリとするものの、自分には関係のないことだとわかり人だかりを離れて路地裏に行くと、なぜかその男も路地裏にやって来る。しかもクリスティアの正体を暴かれ、大声を上げようとした瞬間、キスをされてしまう。さらにファルギエール王国の王子だと名乗った男に挑発をされて、クリスティアはファギルエール王国に連れて行かれてしまい……。
──時は大正時代。没落した子爵家の長女である初音は、実家を経済的に支援する為に人気のカフェーで女給として働いている。同年代の若い女給たちと共に和やかに働いていたある日、一人の男の来店によって店内の雰囲気が一転する。その男とは、小笠原一誠───国内でも有数の資産家である小笠原公爵家の人間にして大日ノ国帝国軍中尉。更には、非の打ち所がない完璧な美貌の持ち主という、まさに女性の憧れを詰め込んだような男。他の女給達が浮足立つ中、最も冷静な初音が一誠の担当を任されるのだが……。「なぁ、おまえ。気に入ったから俺のものになれ」不躾な言葉と傲慢な態度を繰り返す一誠に怒りを隠しきれない初音は、突然手の甲に口づけをされた事で遂に一誠を平手打ちしてしまう。これを理由にカフェーを解雇されてしまい、これからどうすれば良いか悩む初音に、突然とある公爵家から縁談の申し込み──。公爵家からの縁談と聞き悪い予感しかしない初音だったが、その予感は見事に的中し、一誠との再会を果たすこととなる。そして強引に進められていく縁談に反発し続ける初音に対し、一誠は一つ妥協案を提示をする。「俺の専属メイドになれば、実家を救ってやる」初音を手元に留めておきたい一誠の提案を家族の為に受け入れる決心をする初音だったが、一誠の「専属メイド」の意味するものとは……? 日常に仕掛けられる甘い罠の数々が、初音の身体も心も蕩かしていく………?
年の離れた姉の同級生で、海東商事の社長である恭司の秘書として働く陽菜。隣家の幼なじみである恭司と姉に溺愛されて育った陽菜は二十三歳になったいまでも甘やかされていた。ところが恭司から姉が失踪したと告げられ、さらに恭司と姉は結婚するはずだったと聞かされる。恭司と姉が恋人同士だったことを知らなかった陽菜は茫然とするしかない。しかも恭司に見合いの話があり、このままでは見合いをしなければならなくなると聞かされる。そこで恭司から言い放たれたのは明日いっぱいまでに姉を探すことだった。行方不明の姉を探すか、姉の代わりに契約結婚をするか。むちゃくちゃな選択肢を迫られてしまう。それでも姉の行方を探そうとするが一日で姉を見つけることができず、身代わりの結婚を受け入れる。甘く蕩けるように身も心も溺愛され、本物の花嫁のように愛され、しだいに姉の恋人である恭司に惹かれていき……。
クール傲慢イケメン公爵 × 純真無垢な伯爵令嬢伯爵家の窮地を救うため、傲慢で恐ろしい美貌の公爵と契約結婚を迫られて……。「俺を拒むな。おまえが誰のものになったのか、じっくりと身体に教えてやる」コレット伯爵令嬢ロザリーは、毎日のように薔薇の花束を送ってくれる“薔薇の君”に想いを寄せていた。しかし王宮の舞踏会で“薔薇の君”がほかの女性を口説いているところに遭遇し、失意のどん底に。そのうえ、父親に傲慢で恐ろしい美貌の公爵フェルナン嫁ぐように言い渡されてしまう。ロザリーは初夜の褥で、荒ぶるフェルナンに無垢の証を散らされて……。
「もう、ここを濡らしているのか? さくらは悪い子なんだな」紫雲の低いささやき声が、さくらの耳を甘くくすぐる。肌を淫らになぞる筆先に、うぶなさくらは翻弄される。全身が快楽に包まれ、夢か現実かもわからなくなるほど思考はとろけてしまう。紫雲に与えられる甘い刺激に、さくらは白い肌を赤く染めて悶え乱れる。体は紫雲に触れられることを悦んで疼き、筆先に過敏に反応して蜜は溢れてだしていく――。もう紫雲のことしか感じることができない体になってしまえばいいのに……。和服姿が似合う美形の書道家『天野紫雲』と広告代理店に勤めている水川さくらが出会ったのは偶然だった。たったひと文字が結びつけた関係は切なくゆれる。恋心を秘めたまま2週間の同居生活を受け入れたさくらに、紫雲のラブレッスンが始まった。
「どんな体位でしてほしいの? お姫さま」同僚の結婚式で酔いつぶれた小林実里は、翌朝、見知らぬ部屋で目を覚ます。――と、不意に聞こえてきたのは「実里ちゃんのおっぱい、かわいいね!」という脳天気な声。その声の主は実里が勤める製薬会社CEOの結城翔だった! どうやら意識を失ったまま翔と一夜をともにしてしまったらしい。焦ってベッドから抜け出そうとする実里を強引に抱きしめ、その身体に指を這わせて甘い愛撫で翻弄する翔。チャラくて脳天気で大嫌いなのに――どうしてこんなに気持ちいいの!?それからというもの「忘れたい」「なかったことにしたい」という実里の言葉など気にもせず、翔はまとわりつく。壁ドン、股ドンは当たり前。実里の周囲に出没しては仕事中なのに突然キスしたり抱きしめたり……身勝手なCEOに振り回されてばかりの実里のイライラはつのる一方。ところがある日、彼の意外な一面を知って!?
「ラブグッズを使ったことがあるか?」とんでもない質問をするワイルドなイケメン面接官は、ラブグッズ開発会社の社長だった!?就職したい一心で嘘をついてしまった美月は、なぜか社長の秘書になってしまう。『ラブグッズ使用経験なし。処女。恋愛経験もまるでなし』の美月は、ラブグッズの使用感レポートが新入社員に義務づけられていると知って大慌て!美月を翻弄する強引で傲慢なイケメン社長に、本当のことを言えるわけもなく、強気な性格も災いして嘘に嘘を重ねてしまい、ネットで調べたことを書いただけのレポートを提出。いい加減なレポートに大激怒したイケメン社長が美月にエッチなお仕置きを!?甘くトロけるラブレッスンに濡れてトロけて息もできない……初めてなのにどうしよう……。
「俺の言うことを聞けない悪い子には、体で教え込むしかないだろう」新島奈緒が医療事務として勤めている柊総合病院には医師の兄弟がいる。兄・直之は小児科医、弟・秀明は外科医。ふたりとも優秀な医者でしかも美形! 恋人の座を狙う看護師や職員たちがたくさんいるうえ、患者からの信頼度も人気も高い。奈緒はやさしい直之に憧れ、いつもからかってくる秀明が苦手で嫌ってさえいたが……。ある日、奈緒のとんでもないところを見られてしまい、それを黙っているかわりに「秀明のいうことを聞く」ことになってしまった!奈緒を呼び出すたびにイジワルなことを言い、エッチなことをしかけてくる秀明。嫌いだったはずなのに、いつのまにか裏に隠れたやさしさに惹かれていき……。