もしかして、私は、臭っているのではないだろうか。平凡な会社員として暮らしてきた七瀬亮は、ある日突然、自分の体臭が変わったことに気がつく。いったい、どうして?そんなとき、川辺に住む老人からプールへ行くように助言される。そこで七瀬は運命的な出逢いは果たす。愛とか恋とか、そんな言葉では語りきれない出逢いだった──宇宙を巡る奇蹟のロマンス、誕生!表題作ほか吸血鬼の焦がれる想いを描いた『デリート』も同時収録。
東部最大規模の警護会社P3S。新入りのジュンはそこで、看板スターであるグレイ・ラブストックと最悪の出逢いを果たす。グレイはジュンのことをレディ呼ばわりした上に、なんとしてでもP3Sを辞めさせたいらしい。けれど、ジュンは気づいていた。いつの間にか、グレイのことばかり考えている自分に。そんなときグレイのパートナーとして初めての任務を言い渡される。任務は順調に思えた矢先、ジュンは卑怯な罠にかかってしまい!? ボディガードシリーズ、文庫になって復活! 書き下ろし『ティーカップ』収録。 ※本作品は過去に配信していた「薔薇とボディガード」に加筆・修正を加えた新装版です。
大正ロマン豊かな小田原を舞台に、様々な職種の6人の若旦那が探偵倶楽部を結成。シリーズ』第一弾!大正時代、長男が家業を継ぐのが当たり前だった頃の、小田原でのお話。 大工の若棟梁・一色祐太朗(いっしきゆうたろう)、酒造屋の小由留木楓(こゆるぎかえで)、荒物屋の善田太郎(ぜんだたろう)、写真館の設楽塙衛(したらはなえ)、鳥屋の邑居郁(むらいいく)、剣道の道場の加納斉彬(かのうなりあき)。楓と斉彬はまだ学生だが、六人とも長男。この大らかな若旦那衆が道楽半分で始めたのが『こゆるぎ探偵倶楽部』である。 新春早々の以来は、小田原中の校長も務めたこともある人格者・伊原木(いばらぎ)教授の浮気疑惑! 相手は外国の御夫人? 後半では、郁が客に届けた鳥たちが籠ごと盗まれる事件が頻発。だが話題は呉服屋の美貌の娘の方に脱線……。 巧手の新シリーズ、ここに開幕!!※この作品は、パレット文庫として配信された作品と同じ内容のものです。サイズの大きいイラストに入れ替えて作成しております。
体ごと誘拐!?宝石商を営む友人・椎野から宝石の移送を頼まれた和貴は、左手首とアタッシュケースを手錠で繋がれたまま警備会社の車に乗り込んだ。それは警察に着くまでのほんの十数分のはずだった。ところが、宝石を狙うテロリストたちに和貴は体ごと誘拐されてしまうはめに・・・!!そこで和貴は手錠をはずすために呼ばれた鉄を愛する職人気質の男・漣と出逢い、反発を感じながらも惹かれていくのだが!?