子役出身で現在は手応えのないオーディションや配信者の真似事ばかり。儘ならぬ日々に自暴自棄になりかけていた宙だったが、ずっと憧れてきた舞台俳優・佐神の事務所へ引き抜かれることに。宙を《原石》だと情熱的な瞳で語る佐神は、適切な環境とレッスンを与え、努力が真っ当に報われる場を整え、なにより「愛されること」を手ずから教えて……?
【イラスト付き】先帝の喪が明けて間もなく、新しい皇帝の妃候補として召喚されたのは―― 地元でも麗しの守(Ω)と名高い、梅紅の兄だった。将来を誓い合った恋人と添い遂げさせてやりたくて、梅紅は續(β)であることを隠して兄の代わりに後宮へ。大勢いるはずの守(Ω)の寵姫に紛れてやり過ごそうと考えていたのに、精悍な狼族の皇帝・宵藍にいたく気に入られてしまい……!? 電子限定書き下ろしSSを収録!!
【特別版/書籍発売時、一部書店用に書き下ろされた番外編を追加収録!】遺伝子診断で運命の番がわかるようになった時代、オメガはアルファとの『お見合い』が義務づけられていた。番を作るつもりのないオメガ・澪が渋々その会場に赴くと、待っていたのは藤宮というエリートアルファ。お見合い相手は彼ではなかったはずなのに、澪は初めての発情期を迎えてしまう。一人で生きていこうとしていたのに……そう思う澪には藤宮との子が。そして藤宮が二人を、澪の愛を求めて追いかけてきて──!?
【イラスト付き】自分は機能不全家庭で育った── と、今では理解できる。そんな不遇から救い出し、引き取ってくれた恩人である千影に、望はずっと恋をしている。叶うはずのない恋だから、次の誕生日を迎えたら想いを告げて、きちんと振ってもらって、独立しようと思う。少しずつ計画を進めてきた望に、しかし千影は養い子に対する以上の愛情を返してくれて……? 電子限定書き下ろしSSを収録!!
「婚約者って男の人―!?」祖父が勝手に決めた婚約者・黒正鷹矢さんと突然同棲(!)することになった僕・ひなた。黒正グループの御曹司で貿易会社の専務・鷹矢さんはカッコよくって、両親を亡くした僕に優しくしてくれるんだけど、僕はまだ高校生だし、突然のできごとで困ってしまった。なのに鷹矢さんてば、寝てる僕にエッチなイタズラをしかけてくるんだ!キスだって初めてなのに、いじられて敏感になってく自分のカラダにドキドキしちゃって…!?
「今日から水城の奴隷になるから。よろしくね」借金返済のために性奴隷になることを決めた紡は、高千穂グループの御曹司で、初恋の相手でもある水城に自らを差し出した。紡を性奴隷として磨きあげ、顧客を斡旋してほしい。温厚な水城に呆れられながらも、期間限定で水城のお屋敷に住まい、奴隷としての手ほどきを受けることになるが……?
世間知らずの天才学者・絢の元にある日、セックス奉仕を仕事とするお世話係の男性が派遣されてきた! 何も知らない絢は、大好きな大型犬の理想にそっくりな和成に感激して、ペットごっこにつきあってほしいと告げる。絢の望みどおりペットになる約束をしてくれる和成。だけれどデートに行ったりHなことをされたりと、まるで恋人のように振るまわれて絢は戸惑う……。ご主人様とペットの関係なのにこんなことするの、おかしいよね?
「はわわっ。僕の父親はやくざの組長さんだったの!?」行方不明の父の訃報と共に跡目候補になった大館薫は、おっとりとした性格で甘いものが大好きv不安はいっぱいあるけれど、解散瀬戸際の組のため組長になることを決意。だけど顧問弁護士の高野は大反対! 「組長にはさせない。私の女にしてあげましょう」と恥ずかしいことをされてしまう。そんな折、内部抗争に巻き込まれた構成員を助けるため、何故かセーラー姿で機関銃を持たされた薫は…!?
「お前を俺のあいじんにしてやる!」商談のため中東某国にやってきた久瀬コンツェルンの専務・久瀬義徳が、王族の誕生パーティーで出逢ったのは無垢な瞳の可愛いターリク王子。ところがなんと久瀬は薬入りのシャンパンで眠らされてしまい王子のキスで目を覚ますと、取引の契約書にサインしろと迫られる。それはできないと断ったところ「俺のてくにっくでめろめろにしてやる!」だなんて宣言されてしまって…!?
次期社長候補の神崎を本社に連れ戻すため、生真面目な新入社員・哲也は山奥へと派遣された。しかし、神崎は趣味である写真撮影に夢中で重い腰をなかなか上げてくれない。彼を説得することができるまで滞在するように命じられた哲也は、本社に戻るよう神崎にしつこく催促する日々を過ごしていたのだが……。ある日、写真撮影に同行させられた哲也は、「うるさい口は、早めに塞いでしまった方が都合がいい」と、犯されたあげく――淫らに喘いでいる写真まで撮られてしまって……!?
【特別版/書籍発売時、一部書店用に書き下ろされた番外編を追加収録!】座敷童の伝説が残る老舗旅館で暮らす梨乃は、突然やって来た若手呉服店社長・大杉修平と出会い、彼の着物に魅せられ幼い恋心を抱く。それから5年後。東京で偶然再会した修平と梨乃は、たちまち恋に落ちてゆくが、修平を追い落とさんとするライバル・東雲の卑劣な罠にかかって大ピンチに。しかも、イケメン実業家なのに超天然の修平は、梨乃を本物の座敷童だと信じこんでいて!?修平を幸せにしてあげたい梨乃は、本物の座敷童になろうと願うけれど……。
【特別版/書籍発売時、一部書店用に書き下ろされた番外編を追加収録!】「お前も私と交尾をしたいだろう?」行き倒れていたところを助けた外国人にそのまま抱かれ、現在高級ホテルに監禁中の梨音。しかも、その男・ロベルトはマフィアで、頭には何故か狼耳が!? 突っ込みどころ満載な彼には秘密があった。それを解決するため日本に来たというロベルトに気に入られ、梨音は夜毎抱かれる羽目に。脱走を試みるも、決まって漂う甘い香りに惑わされて彼に喘がされる始末。常に傲慢俺様なロベルトを嫌いになれたらいいのに、どこか憎めない梨音は自ら傍にいることに。けれど、そんな日々もやがて終わりが近づいて――。
【特別版/書籍発売時、一部書店用に書き下ろされた番外編収録!】「商売繁盛のために、交尾をしましょう!」 神様見習い狸の健太は、お参りに来た男・辻堂にされた『初めてのお願い事』に大興奮。お願い事――それは、彼の経営する喫茶店を繁盛させること。叶えるために初めて山を下り喫茶店に潜り込むも、すべてが未熟な健太は失敗ばかり。できることと言えば、おまじないの歌を歌うことだけ。自分の力不足に困り果てた健太に師匠が教えてくれたのは、辻堂と交尾をすることで!? 喫茶店店主×ドジっこ狸、御利益あるかも(?)タヌBL?
【お値段すえ置き・おまけ付き!】「君が私に慣れるまで――まだ挿れないよ」 落札した絵の到着を心待ちにしていた光葉の元に届いたのは、金髪の紳士・アルヴィン!? 彼は己を『奴隷』だと言いながらも、光葉に傲慢に命じてきた。その夜、買った覚えのない男によって最後の一線は越えないものの甘く蕩かされてしまう。夜毎の愛撫に、淫らになっていく光葉の体。そして心も、臆病な自分を理解し尊重してくれるアルヴィンに惹かれ始めていた。だが、彼の恋人だという青年が現れ、自分とアルヴィンは体だけの関係だと思い知らされて……。
【特別版/書籍発売時、一部書店用に書き下ろされた番外編収録!】心も身体も、ただ一人の旦那様のためだけに存在する、ひたむきで健気な生きもの――“花嫁”。男の身体を持ったことで不良品とされた少年を救ったのは、冷たい風貌の男・館花だった。雛菊という名を与えられ、不器用な愛情を示された日から、少年にとって館花は唯一無二の旦那様になった。けれど彼は慈しみこそすれ、決して雛菊を抱こうとはしない。雛菊の気持ちが落ち着いた頃に、より雛菊が幸せになれる相手に嫁がせようとさえしてくる。ただ彼に愛されたい、ずっと一緒にいたい――そう願う雛菊は、渋る館花に夜伽をねだるが……。
【特別版/書籍発売時、一部書店用に書き下ろされた番外編収録!】「まずは上手いキスの仕方を覚えることだな」天涯孤独だった翠は、自分を引き取り面倒を見てくれた恩人に頼まれ、ライバル会社社長・近衛の秘密情報を盗み出すことに。近衛は、翠の亡父を破産させた関係者で憎むべき男。翠は彼に近づき屋敷に潜入するが、目的のものは見つからなかった。だが焦りとは裏腹に、近衛をはじめとする屋敷の人達の優しさに触れた翠の心は次第にほだされてしまう。このままでは自分が駄目になってしまう……そう思った翠は最終手段として、自分の身体を使って近衛を籠絡し、隠されている情報を見つけ出そうとするが!?
「男なら誰にでも脚を開く淫売が」借金のかたにオークションに出された真を助けてくれたのは、金髪の青年紳士クラウス。しかし彼の興味は真ではなく、亡き曾祖父の遺産だった。身に覚えがないという真に、クラウスは屈辱的な責め苦を与える。仕込まれた媚薬に身悶える姿を嘲笑い、秘められた淫らな本性を暴くような凌辱。身体以外は何もない真に逆らう術などなかった。だが屋敷に囲われ、傍にいるうちに真の感情にある変化が現れ始めて……。
幼かった利久は事件に巻き込まれ、傷心のまま日本を離れることになる。八年後、帰国した利久が向かったのは、事件のせいで連絡が取れず白紙となった元婚約者の屋敷だった。だが、現れたのは彼女の兄・義直。穏やかだった昔の面影はなく厳しい表情の義直は、謝ろうとした利久に「自分の会社で働け」と命令する。理不尽な命令に戸惑いながらも、喜んでしまいそうになる利久の心。何故なら、本当に好きだったのは義直だったから。決して伝えられない思いを抑えつつ、傍にいられることに淡い幸せを感じていた利久に、再び事件の魔の手が忍び寄り……。
恩人である極道・鬼城を捜し続けていた希は、チンピラに絡まれていたところを偶然助けられる。再会に喜び、恩を返したいと言う希に、鬼城は冷笑し言い放った。「お前にできるのは性欲処理がせいぜいだ」そして、抵抗も虚しく蹂躙されてしまう。ずっと焦がれていた男に容赦なく抱かれ、淫らに啼かされる日々。希の心は徐々に麻痺していった。愛人でいなければ彼の傍にはいられない……迷っていた希は敵対する組に捕らわれ、恥辱の罠に堕とされてしまい!?
【単行本未収録の短編をセットした特別版!】「孕まないのに欲しがるよう躾けられたのか」主を亡くした和泉は、葬儀の場でただひとり呆然としていた。借金のカタに売られ、夜毎淫らな教育を施された自分にとって、主の存在は絶対。だが、冷酷な眼をした男・大木は嫌がる和泉に媚薬紛いの香を使って陵辱した。主への想いを消し去るかのような無慈悲な蹂躙に、拒みながらもはしたなく反応してしまう体。主人ではない男に抱かれても、心だけは流されまいと思っていた和泉だったが――。
唯一の肉親だった母親は多額の借金を残したまま交通事故で他界。大学生の士は借金返済のために愛人派遣会社のバイトを始め、専属をなった客に性感を開発される日々を送っていた。そんな士を狙うストーカーに襲われそうになったところを青年実業家の緋田に救われ、淡い想いを抱いた士だったが、再会は皮肉な形で――客に会いにホテルへ行くと、いたのは客の息子・緋田だった!入院した父と別れろと大金を差し出す緋田に反発すると「では今日から俺が主人だ」と士はベッドに押し倒され…。
処女であることを隠し、男娼館『牡丹』のトップを守り続けてきた遙は皮肉な再会をする。それは四年前に遙を裏切り、淫らな牢獄に堕とした男・凪原だった。「体も心も犯しがいがある、天性の淫乱だ」男は嫌がる遙の無垢な体に、破瓜の痛みと快楽を刻みつけた。ふたりの間には憎しみしかない筈だったが、ある夜、客に媚薬を盛られた遙は凪原に助けられる。憎むべき相手なのに、触れてくる指先はなぜか優しくて、遙は戸惑ってしまい――。
莫大な借金を抱えた葛城伯爵の子息である唯は、身を隠すため、身分を偽り遊廓で暮らすことに…。そんな時、やり手と評判の豪商・中臣が買うはずの娘を逃がしてしまった唯は、身代わりとして抱かれてしまう。傲慢で不遜な態度の中臣を恐れ嫌う唯だったが、しだいに男の不器用な優しさに触れ惹かれてゆく。しかし、葛城家を陥れたのが中臣だったと知り―。遊廓で始まった偽りの恋の行方は。
「迎えに来たよ、私の花嫁」大学生の香(かおる)は突然現れた外国人・レオポルドに、いきなり求婚(プロポーズ)されてしまう。男なのに嫁!?混乱する香に追い打ちをかけるように知らされたのは衝撃の事実。なんと自分は、双子の妹の代わりに会社再建の『景品』にされていたのだ。父親が遺した会社を救うため、男に抱かれなければならないなんてと困惑する香にレオポルドは、本当の花嫁に接するように愛を囁いてくれる。妹に向けられるはずの彼の愛情に、香は何故か切なくなってしまい。