秘密のお仕事をする旦那様×初恋の君改め最愛の妻電撃求婚してきたのは噂のミステリアス美男子!? 嫁き遅れ令嬢から一転、溺愛新妻にジョブチェン完了「お姫様を攫うのだから、やっぱり派手に行かなくちゃね」伯爵令嬢アンネリーゼは死者が見える力を持つため変人扱いされ嫁き遅れていたが、 夜会で出会った美しい侯爵ヘンリックに突然、求婚される。 彼は王家の命で迷える魂を浄化する役目を負った家の当主だった。 「そんなに可愛いことをされたら、止まれなくなってしまう」 ヘンリックに蕩けるように愛され幸せを感じるアンネリーゼ。 自分の居場所ができた思いで安心する彼女だが、ヘンリックがある仕事に追われて、家に帰らなくなり!?
小国の王女であるディーネは18歳の誕生日を迎えたあと、隣国に嫁ぐことが決まっていた。まだ幼い弟に少しでも安寧を与えてやるために、民に平和をもたらすために―― そう覚悟を決めていたはずなのに、ある日ひとりの男性と出会ってしまう。旅人を名乗る男・シリルと交流していくうちに、どうしようもなく彼に惹かれていくディーネ。婚約者がいる身なのに、国のために間もなく嫁ぐのに……。「俺と一緒に逃げますか?」そんな彼の誘いに逃避行を決めたディーネだったが、甘く幸福な夢は瞬く間に覚めてしまう。「俺は人殺しだから」という言葉を残してシリルが消えたあと、隣国の王が暗殺されたという知らせが届く。純粋に互いを求め合った二人の恋は、陰謀に巻き込まれていく――。
「恋をしよう、ジルベール。恋をすれば世界が変わる……かもしれない」孤児であるジルベールは、養父母に恩返しがしたいと、もらえる支度金目当てで伯爵様と結婚する。優しく魅力的な伯爵・レオポルトにすぐに惹かれるジルベールだったが、レオポルトはなかなかキスより先に進んでくれない。謎めいて秘密の多いレオポルト。ジルベールは彼のことを知らなければならないと屋敷の中を探り始める。そして秘密に触れたとき、ジルベールはレオポルトの孤独な人生を知る。レオポルトの孤独は、世界の秘密に関係していた。レオポルトに寄り添うと覚悟を決めてから、彼はジルベールを溺愛するようになる。レオポルトに愛される淫らで甘い日々の中、やがてジルベールの身に変化が起きる。
「……リュウシン様にあげられるものなんて、なんもないけど……それでも」田舎の薬屋の娘・メイファは、王都から来た役人で有力貴族のリュウシンと出会う。疲れきって不健康なリュウシンを気づかって疲労を回復する薬を作ってやるが、その副作用によって酩酊したリュウシンにメイファは半ば強引に襲われてしまう。胸に芽生えたリュウシンへの想いだけを支えに彼とともに王都へ上り、勉学に励むメイファ。ただ、リュウシンに愛されたいと願うひたむきさ、純真さにリュウシンも彼女を手放しがたく、毎夜のように体を重ねるふたりだったが、メイファはリュウシンに婚約者をいる事実を知ってしまう。「私は、『愛妾』として屋敷に連れてこられたの……?」自身が望む幸せを求めるのか、たとえ不幸でもリュウシンの傍らにいることを選ぶのか選択を迫られる、年の差すれ違いラブストーリー! やがて、国の存続をも揺るがす陰謀に巻き込まれていくふたりは――。
魔術を学ぶローゼは、姉の身代わりとなってハイゼンベルク子爵家へ嫁ぐことになる。子爵令息のエアハルトと顔 を合わせたその日の夜、子爵家に相応しい資質があるかを確認するためにとローゼは出会ったばかりのエアハルトに純潔を奪われてしまう。魔 術を毛嫌いしているエアハルトとローゼは反発しあうが、互いに歩み寄り、ささやかな交流を積み重ね、少しずつ距離を縮め、打ち解けてい く。だが、夜会でローゼと彼女の幼馴染みであり、初恋の相手でもあるドミニクと再会したことでローゼへの愛ゆえに嫉妬に狂ったエアハルト はローゼを強引に組み敷き――。エアハルトに愛されなくても彼を支えていこうと決意し心を閉ざしてしまうローゼと懸命に彼女の誤解を解こ うとするエアハルト。そんな中、ふたりに魔獣退治の命が下ってしまい、過酷な状況下に置かれることになってしまうが……。望まない結婚から始まった淡く、青い恋。すれ違っていくふたりの辿る運命は……?
「もう二度とあなたの命を奪わせないよう、私が繋いであげよう」ある大雨の日、アメーリエは湖に落ちて死んだ……はずだった。目が覚めると、密かに想っていたフランツと婚約し、貧乏で逼迫していた実家はフランツの援助で立て直されていた。周囲にいるのは馴染みのある人達なのに、そこはアメーリエのまるで知らない世界で……? その世界で、アメーリエは夢を見る。何度も何度も、自分が死ぬ夢を。その夢の真相に辿り着くことで、アメーリエはフランツに深く愛されていることを知るのだった。フランツと思いを通わせるようになり、今度こそ幸せになろうと思うアメーリエだったが、少しずつ彼の歪みを知ってしまい……。
シュテラは憧れの幼馴染の男性・イヴァンと結婚した。だが、ある日父に「彼はお前の持参金と我が家の援助が目的だ。恋愛は、外でしなさい」と言われる。ショックを受けイヴァンに尋ねると、「妹のようにしか思えない。君を妻として縛るつもりはない。自由に生きてくれ」と言われてしまう。イヴァンは優しくしてくれるし、仲良く暮らせているが、その関係はまるで兄と妹のよう。何とか愛してもらおうと、あの手この手で気を引こうとするシュテラ。ある男性と親密になったことで嫉妬したイヴァンはシュテラを溺愛するようになるが、そこから二人の気持ちはすれ違っていくようになる。こじれた初恋がほぐれるまでのジレジレラブストーリー。
婚約破棄された伯爵令嬢・オーレリアはある夜会で魔法使いの青年実業家・ギディオンと出会う。彼も自分を失恋令嬢だと笑いにきたのかと警戒するものの、ギディオンから「あなたが魅力のある、輝く女性なんだと喧伝したいんだ」と口説かれ、オーレリアは彼の会社で取り扱う魔法の美髪剤の広告モデルを引き受けることに。『痛みを輝きに』──その謳い文句とオーレリアの広告写真で商品は大好評となり、失恋令嬢から話題の人として人々の関心を集めるようになる。ふたりは自然と親しくなり想いを深めあっていくなか、オーレリアの父は、貴族ではないギディオンとの付き合いにはいい顔をしなかったのだが……。
「怖いものをなくすために、今からベルのことをたくさん愛してもいい?」 ■息継ぎの間も惜しむような口づけに、頭の芯がクラクラしてしまうほど熱に浮かされる。可憐な嬌声に煽られて、羞恥で染まる頬に手を滑らせる――。森の古城に暮らすノイラート男爵家に嫁ぐことになったベルは、動揺していた。父の強引な勧めで縁談が決まったものの、なぜ美しい姉妹ではなく、勝気な自分を見初めたのかと思い悩んでいた。不安を抱きつつも嫁ぐ覚悟を決めるが、古城の主フィデリオは予想に反して優雅な立ち振る舞いの美青年であった。しかし、彼には人のものではない柔らかな毛並みの耳、そして、尻尾がついていた。いにしえの呪いで、容姿が半獣と化していた。最初は驚くものの、愛おしむように接してくるフィデリオの温かさに包まれ、彼の抱えている孤独や悲しみを癒したいと願うようになるが、ベルは彼の深い愛情を信じきれず、傷つけてしまう。真実の愛を知り、愛を得たときに呪いは解ける――フィデリオとベルのあいだに、愛の奇跡は起こるのだろうか。「美女と野獣」をモチーフにしたオトナ童話シリーズ第四弾!(ヴァニラ文庫うふ)※本作品にはイラストが収録されていません。
「……我慢なんてしねぇでお前のこと奪っちまえばよかった」 ■深海で家族や友人たちに囲まれ自由気ままに暮らしていた人魚のキーラは、荒れ狂う嵐の波で溺れてしまった高貴な雰囲気を身に纏う美しい青年を助ける――命がけで助け出した青年は、王子チャールズだった。恋慕の気持ちを募らせながら、その後の彼の行方を案じていたが、人間嫌いの魔法使いアクセルの手を借り、キーラは人間の姿を手に入れる。可憐で愛らしいキーラはチャールズに見初められ、綿菓子のように甘やかな毎日を過ごすが、ふたりの関係は一向に進展しない。心身ともに愛されるためにアクセルの手ほどきを受け、キーラは自らの滑らかな肌へと誘う。チャールズは瑞々しくも豊満な肢体の虜になり、毎夜のようにふたりは肌を重ねる。囁かれる睦言に愛される喜びを感じていたのものの、チャールズには婚約者がいることが判明してしまう。キーラを見守る、不器用だが心優しい魔法使いのアクセルと甘い容貌で愛を囁く王子チャールズに想われるキーラの選んだ結末とは……。「人魚姫」をモチーフにしたオトナ童話シリーズ第三弾!(ヴァニラ文庫うふ)※本作品にはイラストが収録されていません。
「――あのときも、そなたは言ってくれた。私に降りかかる厄災は自分が払ってみせる、と。そして、そなたが身代わりになるように死の運命に囚われてしまったのだ」 ■舞手の一族に生まれた娘・リーシャは、皇帝であるユンロンに見初められ、妃として後宮入りすることになる。麗しく眉目秀麗なユンロンに見惚れてしまうリーシャ。しかし、求められ迎え入れられたはずなのに床入りしてもユンロンはリーシャに触れようとしない。心中にわだかまりを持ちながら過ごすリーシャだが、ある日を境にユンロンとの距離は一気に縮まっていく。露わになった白い肌を滑る指先、とろけるように優しく触れられ、ときには激しく貪るように内側から揺さぶられる。誰も触れたことのない花弁を曝かれ、女性としての悦びを教え込まれるリーシャは身の内が震えてしまうほどに体が疼き、ユンロンの愛欲に濡れた瞳から目を離せない。互いに寄り添い、愛を育むように日々を過ごしていくが、リーシャには身の危険が迫っていた。そして、いままで抱えていたリーシャの疑問に答えを出したのは、追いつめられたユンロン自身が紡ぐ、衝撃の真実だった。禁じられた愛の連鎖は、ふたりを分かつのだろうか……。――憂いを帯びた若き王と可憐な舞姫が紡ぐ、後宮の秘められた夏恋譚。(ヴァニラ文庫うふ)※本作品にはイラストが収録されていません。