花形営業部で働く榎並咲(えなみさき)には、ある重大な秘密が。それは会社に内緒でアルバイトをしていること。いつものように家庭教師先で勉強を教えていると、たまたま生徒のお兄さんと対面する。なんと会社の鬼上司・旭諒太郎(あさひりょうたろう)だった。「まずは君からの釈明を聞こうか」絶体絶命のピンチかと思われたが、今後一切副業をしないことを条件になんとか見逃してもらえることに!しかしどうしてもお金が必要な咲は、もう一つの切り札であるファミレスのアルバイトは続けることに。「いらっしゃいま…」「榎並さん…」なんと鬼上司が来店!?今度こそ逃げられなくなって――!?
父と弟に生活力をつけさせるまでは結婚しない。そう決めていた伯爵令嬢のクラリスだけど、しぶしぶ参加した舞踏会で精悍な公爵で吸血鬼のレイと出会い、事態は急変。とんとん拍子に結婚し、クラリスを待ち受けていたのはレイからの溺愛の日々! でもこの結婚、夜に問題ありで!? 孤高の吸血鬼とその番いに選ばれた令嬢のラブロマンス! 書き下ろし番外編も収録!!
「剣の扱い方も、戦い方も、そのほかのことも全部、オレが教えてあげる」「いい加減にしろエロ王子ーーーーッ!!」誰の命にも従わない、なにものにも縛られない。旅をしながら、苦しむ人々のために剣を取る『金の剣士』に憧れているローズ。研鑽を積み、女性初の『銀の剣士』となったが、剣の師匠で『金の剣士』でもある従兄リレックには「庇護すべき妹」扱いをされている。あげく、護衛対象のボンクラ王子アレンまでローズを「可愛い女の子」扱いしてくる始末。アレンは『高貴なる穀つぶし』との異名を持ち、恵まれた容姿と王子という肩書きを武器に浮名を流す色男。初心なローズは振り回されがち――なのだが、なにかとセクハラしてくるくせに、『金の剣士』へと成長するための的確なアドバイスをくれるアレンにいつしか心惹かれていく。そんなとき、リレックから思いもよらぬ言葉を聞かされる。アレンがローズが焦がれてやまない『金の剣士』であると――。
貧乏国の嫁き遅れ王女フランセットと超大国の年下王太子メルヴィンとの縁談がまとまろうとしていたその日。好条件に警戒するフランセットだったが、まんまと嵌められて、婚姻契約をすっ飛ばして婚姻宣誓書に署名させられてしまった!! そのうえ待ちきれずに迎えにきた策士な彼に捕まり、そのまま輿入れがてら、初夜も決行に!? 14年越しの願いが叶った王太子様には要注意!? 大人気、新婚溺愛ラブコメ登場!
美貌のヤンデレ公爵 × 純真無垢な人魚姫。あの夜、海辺できみに恋をした――絶対きみを手に入れる。純な執愛、異種間ロマンス。「……十年後、ジェニーの十八歳の誕生日にきみを迎えにいくよ」ジェニーは七つの歳の最後の満月の夜、美しい人間の少年に出会い、恋をした――。少年に出会った日以来、ジェニーは人魚の雄たちからの求愛をすべて断り、ふれあうだけのやさしいキスを思い出にふたたび少年に出会う日を夢見ていた。しかし、成人としてみとめられる年齢に近づき、ジェニーが恋する相手が人間と知った周囲の人魚たちに「人間が相手なんて!?」と騒がれてしまう。とくにジェニーの美貌を愛でていた人魚の王子スコットは「人間と人魚は結ばれることはない」「人間は人魚を愛玩動物として飼う」といさめて、ジェニーの関心を自分に引こうとしていたが、ジェニーの恋心は変わることなく、少年との約束の日を迎えた。嫉妬に狂ったスコットの策謀により、ジェニーは人魚を愛玩動物として捕獲する者たちにとらえられてしまい……。
アラサーの加賀綾乃は、仕事に打ち込み恋愛経験ゼロ。結婚など考えたこともなかったのに、婚期を心配する母親からの、執拗なお見合いの催促に辟易していた。そんなある日同じ職場に赴任してきたのは、高校時代に綾乃に告白してきた幼馴染の一ノ瀬悠だった! 当時は告白への返事もろくにできず、悠から逃げ出してしまった綾乃。最初は気まずい思いをするのだが、実は悠も家族から結婚をせっつかれているそうで──「僕と結婚の契約を結んでください」 そんな悠からの提案にのった、形だけの夫婦生活がスタート。でも、恋愛初心者の綾乃にどんどん距離を縮めて翻弄してくる悠にはドキドキさせられっぱなしで……!?
取引先との接待が温泉宿と知って大喜びの夏川柚。ただし同行するのは『社内一怖い上司』の瀬田樹。稀に見るほどのイケメンで、とにかく怖い……のだが、接待中のセクハラから毅然と守ってくれる樹の姿に柚はトキメキを覚える。そうしたなか、食事のみで日帰りの予定が悪天候の影響で宿に急遽一泊することに。空いている部屋の都合で樹とともに一晩を過ごす事態になった柚は、憧れの温泉宿にハイテンション。一方、実は柚にずっと片想いをしている樹。今夜は上司の顔を守り柚に手を出すまいと必死に自制するのだが、アクシデントが続発。「限界だ──お前が可愛くて仕方ない」その鋼鉄の理性はついに崩壊!? こんなに甘い夜になるなんて……
やっと見つけた おまえは俺の番(つが)いだ――竜はただ一人のツガイを愛し続け甘く蕩かす情熱的な竜族の王35歳×鱗が怖い箱入り娘16歳「やっと見つけた」。自分に亡き母の面影を重ねる父のために、社交界デビューをせず、ひっそりと暮らしてきた男爵家の箱入り娘ローゼ16歳。たまたま出かけた『竜の花嫁探し』のパーティーで、彼女は竜族の王ヴァルに求愛される。竜が愛する人は生涯にただ一人。ローゼにまっすぐな愛情を捧げるヴァルの想いの深さに打たれたローゼだったが、父は結婚に大反対。ローゼ自身にもある問題があって…。